レイプゾンビ
LUST OF THE DEAD

監督:友松直之

脚本:友松直之、石川二郎

出演:小沢アリス、亜紗美、あいかわ優衣、
小林さや、中沢健、貴山侑哉

ストーリー

 突如、童貞オタクを除く男たちが暴徒と化し、女たちをレイプするという事件が世界各地で勃発。その原因は不明。レイプ魔となった男たちは、頭を切り落としても心臓を打ち抜いても女たちに襲い掛かり、中出しされた女たちは確実に死に至る。そしてヤツらを倒すためには、股間の×××を切り落とさなければならない。世の男たちは、まさに“レイプゾンビ"と化したのである!一方とある神社では、看護師のノゾミとレイプゾンビに襲われたモモコがその身を隠していた。そこに現れた人妻のカナエ、女子高生のタマエと共同戦線を張るが、モモコは自らの肉体に異変を感じていた…。果たして、彼女たちは生き延びることができるのか?!そして未曾有の危機に瀕した世界の運命は?!

レビュー

  「STACY」「ゾンビ自衛隊」のイカれた作風でシャレの通じないゾンビ映画ファンを混乱の渦に巻き込んだ友松直之監督が、予算を大幅に減らされて下ネタに走った超ド級の変態ゾンビ映画。タイトル通りに映画の大半がレイプシーンに費やされているので、これまでの友松ゾンビを笑って許せた心の広い人でも本作を楽しむことは非常に困難。家族・恋人の前でDVDを再生することは自殺行為に等しいので、大切な人を失いたくないのであれば、暗い部屋でチンポ片手に1人で鑑賞することを強くオススメする。

 世界中の男のみがゾンビ化し、ズボンをずり下げて次々と女性を犯し始めた。中出しされた女性は猛毒によって死に至るが、先っちょだけならギリでセーフ。でも先漏れの早漏野郎だったらアウト!ちなみに弱点はチンコなのでチンコを切り落とすか撃ち抜くかすれば行動を停止する…と、もしかしてこの監督の脳ミソの成長は中学2年生くらいでストップしてんじゃねーかと危惧したくなるほど真面目に語るのも死にたくなるストーリーではあるが、「STACY」では少女のみがゾンビになるという設定だったので、本作はその逆パターンを描いたという見方も出来る。そう考えれば、セックスシーンを描写せずに純愛路線を通した「STACY」とは対極的に、愛の存在しない様々なレイプを描いたレイプ見本市のようなゲスな作風にも納得が出来ません

 首相官邸でのやり取りを中心とした「ドーン・オブ・ザ・デッド」そっくりのタイトルバックに始まり、「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の一軒家ばりに神社へと集まる主人公たちや、「ゾンビ」に登場した猟友会の皆様みたいに長閑な雰囲気の中で和気藹々とゾンビのチンコをブチ抜く奥様たち「バタリアン」を彷彿とさせる北朝鮮からのテポドン投下と黒い雨による被害の拡大などなど、過去の名作ゾンビ映画へのオマージュを下世話なシーンの合間合間に盛り込んでいるのはマニアとしては嬉しいが、日本神話やアフリカ単一起源説などをモチーフにした終盤の展開は、いつもの友松ワールドが炸裂して相変わらずカオスな仕上がりに。

 「ヘルドライバー」でゾンビの群れと壮絶な死闘を繰り広げていた亜紗美が、本作でも巫女服姿でアサルトライフル片手に日本刀という武闘派キャラを演じており、「女は男の性欲の捌け口じゃねえーんだよ!」とシャウトしてレイプゾンビ軍団のチンコを切断&撃ちまくるクライマックスは、女性にこそ見てほしい名場面だ。物語はその後、女同士のセックスで誕生した光る赤ん坊が新たな人類として君臨し、荒廃した街をゾンビ従えて行進するという予算に見合っていないスケールのでか過ぎる結末を迎え、レイプおっぱいチンコマンコの下ネタ尽くしで疲弊しきった観客の精神を錯乱へと導く。「STACY」同様の新人類オチであるが、どこか叙情的で切ない余韻を残した「STACY」と違い、エンドロールの「ヤらせ〜ないオンナは犯せ〜」という最低ソングも相まりただただ呆然とする他ない。まるで我々が友松直之にレイプされたかのような喪失感。傑作と呼ぶには抵抗があるが、何だか凄い映画を観てしまったという印象の強い作品。

 

レイプゾンビに中出しされた者は“死”あるのみ!

 

亜紗美嬢の剣劇アクションはスッゲー格好良いです

 

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