ドーン・オブ・ザ・デッド 監督:ザック・スナイダー 脚本:ジェイムズ・ガン
出演:サラ・ポーリー、ヴィング・レイムス、 ジェイク・ウェバー、メキー・ファイファー、タイ・バレール、 マイケル・ケリー、ケヴィン・ゼガーズ、リンディ・ブース ストーリー 早朝、アナが目覚めると、隣家に住む少女が血塗れになり立ち尽くしていた。すぐにアナの夫が駆け寄るが、少女はアナの夫の頚動脈を食いちぎる。夫は数秒で絶命したが、何事も無かったかのように立ち上がると、アナに向かって牙を剥いた。必死に逃げ出したアナは、町中が混乱に包まれていることを知る。死者が地上を歩…いや、走り回っているのであった。 途中で出会った黒人警官のケネス、冴えない男マイケル、妊婦のルーダと夫のアンドレと共にショッピングモールへと向かうが、そこは警備員のCJ、バート、テリーらが支配する領域であった。しかし、マイケルの説得により、少しの間だけ生活する許可を得ることができた。 翌日、生存者を乗せたトラックがモールにやってきた。ボートを所有するスティーブ、彼のSEXフレンドのモニカ、今時の娘ニコールとその父親、トラックを運転していたノーマとタッカー、教会でピアノを弾いていたフランク、そしてゾンビに噛まれ重傷を負った中年女性だ。数分後にゾンビ化した中年女性をアナ、そしてもう1人の感染者である二コールの父親をケネスが始末し、しばしモール内には安息の日々が訪れる。 モール内の死者に噛まれていたルーダに異変が起きていた。彼女の体内に宿っているのはゾンビの胎児だったのだ。必死で変わり果てた家族を庇うアンドレは、ノーマと銃撃戦を繰り広げ死亡。ノーマも急所を貫かれ、息を引き取る。一方、突然消えた電気を復旧するため、地下に向ったケネス、マイケル、CJ、バートはそこでゾンビの大群に襲われる。バートが犠牲となったが、一同は辛うじて生き延びることが出来た。そこで発見された1匹の犬はニコールによって“チップス”と命名される。 アナ達はイチかバチかの賭けに出ることにした。モール内の予備発電や食料がきれる前に、武装を施したバスで脱出し、スティーヴのボートで無人島を目指す作戦だ。順調に計画が進む中、突然事件が起きた。モール向かい側の銃砲店で生き延びていた腹ペコのアンディに、犬のチップスを使って食料を届ける作戦を実行中、チップスを心配する二コールがトラックに乗り込み、単身銃砲店へと向っていたのだ。救助に向うケネス、マイケル、CJ、テリー、タッカーの5人。無事助け出すことが出来たが、アンディはゾンビと成り果てていた。ケネスは躊躇いながらも彼に引き金を引く。そんな彼らを黙って帰すゾンビ達では無かった。大勢のゾンビの襲撃にあい、タッカーが犠牲となる。 そして、突然訪れた脱出の日、一同は武装バスに乗り込み、ゾンビの群れを薙ぎ倒しながら突き進んだ。途中、チェーンソーを持ったフランクがモニカを誤爆する爆笑ハプニングや(フランクもバス横転の衝撃で即死)、一人逃げ出したスティーブがゾンビに食い殺されてザマーミロな展開があったが、CJの自己犠牲による大爆発のおかげで、アナ達は無事ボート場へと辿り着く。しかし既にゾンビに噛まれ、感染者となっていたマイケルはその場に残り、自ら死を選ぶ。 レビュー 「ゾンビ」のリメイクだが、内容はモールが舞台だということを除けば全くの別物。旧作の乾いたタッチは見る影も無いが、本作の猛ダッシュゾンビが世界を跋扈するおバカなティストも嫌いではない。映画が始まって早々10分で世界が崩壊する超スピーディーな冒頭も見事である。 ゾンビがゾンビだけに、モールでの攻防戦も旧作以上の絶望感が味わえる。だが、人間側も負けてはいない。どうやら登場人物は全員射撃の達人らしく、どんな状況でもゾンビの脳天を一発でブチ抜くプロ級の腕前を持っているのだ。その為、次々と現れる猛ダッシュゾンビをガンガン爽快に撃ち殺すという、ロメロが観たら卒倒してゾンビになっちゃいそうな勘違いも甚だしい作風に仕上がってしまった。旧作で脅威の存在だった暴走族の乱入も無い為、終盤は一致団結したモール生き残り組みが武装バスに乗り込み、ゾンビ軍団とガチでぶつかり合う。かつて、これほどまでに真正面からゾンビと人間の対決を描いた作品があったであろうか?言うなれば「遊星からの物体X」がリメイク前の「遊星よりの物体X」に先祖返りしたようなもんか。物語が単純になった分、見ているコチラとしても肩の力を抜いて楽しめるのだ。 正直、「ゾンビ」のリメイクとしては失敗作だと思うが、赤ん坊ゾンビの登場やプロパンガスでゾンビ一斉爆破など、ゾンビ映画としては十分すぎる程にオイシイ要素が詰め込まれているので、サバイバルアクションという観点から見れば、まさに隙の無い完成度と言えるのかも知れない。 ちなみに本作は旧作のメインキャスト達が所々にゲスト出演している。モールでアナ達が見ているニュース番組にはスコット・H・ライニガーが軍の大佐役で、トム・サビーニが保安官役で出演。CJが夜中に見ていた番組ではケン・フォーリーが牧師を演じ、モニカが下着姿でおどけるランジェリーショップの名前は“ゲイラン・ロス”である。尚、デビッド・エンゲは行方不明で見付からなかったそうだ。ヘリ坊やは何処行っちゃたんでしょうか? また、本作も旧作と同じようにディレクターズカット版が存在している。大した差は無いが、DC版ではフランクが実はゲイだったというサプライズシーンや、死者が地上に溢れた原因として「同性愛に耽る人間に天罰が下った」とピーター牧師がトンデモ理論を自慢気に言い放ったりと、やたらにホモネタが多いのが特徴か。

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かつてない程のゾンビの群れ!

ごめん!ゾンビと間違えて切っちゃった!

やっぱり登場のサビーニ様。一生ゾンビと闘ってなさい
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