ドーン・オブ・ザ・デッド

監督:ザック・スナイダー

脚本:ジェイムズ・ガン

出演:サラ・ポーリー、ヴィング・レイムス、ジェイク・ウェバー、
メキー・ファイファー、タイ・バレール、マイケル・ケリー、
ケヴィン・ゼガーズ、リンディ・ブース  

ストーリー

その朝、アナと夫ルイスは静かに開く寝室のドアの音に目覚めた。そこにいるのは隣家の少女ヴィヴィアン。少女は突然、人間離れしたスピードでルイスに襲いかかり命を奪うしかし、次の瞬間、死んだはずのルイスが息を吹き返しアナに向かって襲いかかってきた!パニックに陥りながらも屋外に脱出したアナが目にしたものは隣人同士が殺し合う無法地帯だった。アナは出会った4人の生存者と一緒に無人となった巨大ショッピングモールに忍び込むが、それは本当の悪夢の始まりに過ぎなかった…。

 レビュー

 「ゾンビ」のリメイクであるが、内容はモールが舞台だということを除けば全くの別物。旧作の乾いたタッチは見る影も無いが、本作の猛ダッシュゾンビが世界を跋扈するおバカなテイストも嫌いではない。映画が始まって早々10分で世界が崩壊する超スピーディーな冒頭も見事である。ゾンビがゾンビだけに、モールでの攻防戦も旧作以上の絶望感が味わえるが、対する人間側も負けてはいない。どうやら登場人物は全員射撃の達人らしく、どんな状況でもゾンビの脳天を1発でブチ抜くプロ級の腕前を持っているのだ。その為、次々と現れる猛ダッシュゾンビをガンガンと爽快に撃ち殺すという、ロメロが観たら卒倒してゾンビになっちゃいそうな勘違いも甚だしい作風に仕上がってしまった。旧作で脅威の存在だった暴走族の乱入も無い為、終盤は一致団結したモール生き残り組みが武装バスに乗り込み、ゾンビ軍団とガチでぶつかり合う。かつて、これほどまでに真正面からゾンビと人間の対決を描いた作品があったであろうか?言うなれば「遊星からの物体X」がリメイク前の「遊星よりの物体X」に先祖返りしたようなもんか。物語が単純になった分、見ているコチラとしても肩の力を抜いて楽しめるのだ。

 正直「ゾンビ」のリメイクとしては失敗作だと思うが、赤ん坊ゾンビの登場やプロパンガスでゾンビ一斉爆破など、ゾンビ映画としては十分過ぎる程にオイシイ要素が詰め込まれているので、サバイバルアクションという観点から見れば、まさに隙の無い完成度と言えるのかも知れない。ちなみに、本作は旧作のメインキャスト達が所々にゲスト出演している。モールでアナ達が見ているニュース番組にはスコット・H・ライニガーが軍の大佐役で、トム・サビーニが保安官役で出演。CJが夜中に見ていた番組ではケン・フォーリーが牧師を演じ、モニカが下着姿でおどけるランジェリーショップの名前は“ゲイラン・ロス”である。尚、デビッド・エンゲは行方不明で見付からなかったそうだ。ヘリ坊やは一体何処へ行ってしまったのだろうか…。 また、本作も旧作と同じようにディレクターズカット版が存在している。大きな変更点は無いが、DC版ではフランクが実はゲイだったというサプライズや、死者が地上に溢れた原因として「同性愛に耽る人間に天罰が下ったのだ」とピーター牧師がトンデモ理論自慢気に言い放ったりと、やたらにホモネタが多いのが特徴か。

 

 

かつてない程のゾンビの群れ!

 

ごめん!ゾンビと間違えて切っちゃった!

 

やっぱり登場のサビーニ様。一生ゾンビと闘ってなさい

 

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