バタリアン

監督:ダン・オバノン 

脚本:ダン・オバノン

原案:ジョン・A・ルッソ、ルディ・リッチ

出演:クルー・ギャラガー、ジェームズ・カレン、
ドン・カルファ、トム・マシューズ、ビヴァリー・ランドルフ

ストーリー

 田舎町の医療倉庫でバイトをするフレディと倉庫長のフランクは、地下に保存されていた謎のドラム缶を開けてしまう。そこには軍の生物兵器“トライオキシン245”で生み出されたゾンビが封印されていた。ドラム缶内部に充満していたガスは倉庫に解き放たれ、実験用の死体が甦ってしまった。フレディ、フランクは社長のバートと協力し、なかなか死なないゾンビを切り刻んで火葬場で焼却をするが、煙が雲に届き、やがて豪雨となって降り注いだ。そして、その影響で墓地からは無数のゾンビの群れが這い出てくるのだった…

レビュー

 原作者繋がりでいけば「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の正式な続編となる作品。前作が既にイジリようのないほどに完成された作品だったので、本作では全編パロディ仕立てのホラーコメディへと昇華させている。本家の続編である「ゾンビ」に対抗して正攻方で続編を作ろうとすると、「チルドレン・オブ・ザ・デッド」のような珍作が生まれてきてしまうので、オバノンの選択は極めて賢明であったといえよう。狂ったように猛ダッシュし、頭を切断しようが体を千切ろうがケロっとしていて、挙句には死んでる癖にペチャクチャ喋って悪知恵が働くという、前作で構築したゾンビ像を根幹からひっくり返してどっ散らかったようなゾンビ達は笑いを誘うし、これっぽっちも救いの無いストーリー展開とは対照的に鳴り響く能天気なBGMなど、一度観たら忘れないほどのインパクトを持っている。

 これだけでも十分に濃い映画なのだが、そこへオバノンも予想出来なかったであろう東宝東和の暴走が加味されてしまい、まるでクリームシチューにとんかつソースをぶっ掛けたような濃厚さになっている。ハゲでタフなゾンビを「ハーゲンタフ」、上半身だけの干からびた女性のゾンビを「オバンバ」など、劇中に登場するゾンビ達に勝手かつ適当に考えたとしか思えないネーミングをし、それを登場人物の間で交わされる台詞に無理矢理字幕で捻じ込んでいるのが凄い。まったくハーゲンタフな映画だぜ!←こんな感じ

 

 

このウンコみたいな奴が「タールマン」

 

 

 干からびたバァさんみたいな風貌の「オバンバ」

 

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