ゾンビ
 

監督:ジョージ・A・ロメロ

脚本:ジョージ・A・ロメロ、ダリオ・アルジェント

出演:ケン・フォーリー、デビッド・エンゲ、
スコット・H・ライニガー、ゲイラン・ロス

ストーリー
 
 突如、死者が生き返り、生きている人間を襲い始めた。甦った死者=ゾンビは生者の肉を喰らい、喰われた者も彼らの仲間として甦る。世界は地獄と化した。TV局勤務のフランシーン、パイロットのスティーブン、SWAT隊員のピーターとロジャーは、ゾンビビが増え続ける中、ヘリで都市からの脱出を試みる。ようやくたどり着いた郊外の巨大なショッピングセンターで束の間の平和を得るが、ロジャーがゾンビに噛まれてしまう。やがてロジャーは死に、ゾンビとなって生き返った。ピーターの銃弾が、彼を永遠の眠りにつかせた。同じ毎日の繰り返しで、倦怠感を感じ、しだいに生きがいを失ってゆく3人。そこに、狂乱の世界を生き延びてきた暴走族が、物資を求めて乱入してきた。バリケードが破られ、大量のゾンビたちもなだれ込む。ピーターたちと暴走族、そしてゾンビの三つ巴の戦争が始まった。
 
 レビュー

 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の3週間後を描いた作品。前作では人類側の勝利を示唆させた結末であったが、今作ではゾンビが人類の手に負えなくなるほどに増大している。これ以降のゾンビ映画のほとんどが本作の模倣品であるが、死者が甦るという異常な状況下で、現実世界のモラルが崩壊していくというテーマを、極めて真面目に描いたのは本作「ゾンビ」だけである。安易にショッピングモールを登場させただけの作品は、どれも見るに値しない酷いモノばかりだ。

 私がホラー映画に強い関心を持つキッカケとなった本作。最初に観たのはダリオ・アルジェント監修版であったが、その衝撃は凄まじいものであった。臓物を引きずり出されて息絶える犠牲者のインパクトも去ることながら、どこか冷徹で乾いた印象を抱かせる演出、無性に耳に残るゴブリンバンドのBGM、そして、自分達だけの楽園を創造するという冒険心溢れるストーリー展開。目に映るもの全てが新鮮であった。もし、本作と出会っていなかったらもう少しマトモな人間になっていたと思われる。

 
 
 
 
完全武装でゾンビ一掃作戦!燃えるぜ
 
 
 
 
嬉々としてゾンビを狩るサビーニ様の勇姿に痺れろ!
 
 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送