スパイダー・パニック

監督:エロリー・エルカイェム

脚本:ジェシー・アレクサンダー、エロリー・エルカイェム

出演:デヴィット・アークエット、カリ・ウーラー、スコット・テラ

ストーリー

 ある田舎町で、産業廃棄物を積んだトラックが事故を起こす。流れ出た有害物質は、町の蜘蛛コレクターの飼う数百匹の蜘蛛を巨大化させた。

 かくして町は大混乱に包まれた。父の築きあげた炭鉱会社を復活させようと数年ぶりに町へと戻ってきたクリス、町の女性保安官のサム、彼女の息子のマイクと娘のアシュリーは、少し頭のイカれたDJのハーランの協力を経て、ショッピングモールに立て篭もり、蜘蛛軍団と壮絶な死闘を繰り広げる。

 蜘蛛を坑道へと誘い込み、見事爆破させることに成功したクリス達。町に平和が訪れた。

レビュー

 「スパイダーズ」は天然型の皮を被った確信犯型おバカムービーだったが、この「スパイダーパニック」は随分と分かりやすい確信犯型である。巨大化した蜘蛛が「グレムリン」のギズモの様な奇声を上げ人間に飛び掛かる。ところが手前にはガラスが!その結果、蜘蛛は情けない声を発し、ガラスにべちゃぁ〜と張り付くのである。もう、ベタベタ。あからさますぎて失笑モノである。他にもこんな仕様もないシーンがいっぱい。一生懸命に笑わそう、笑わそうとしている必死さが画面から痛いくらいに伝わってくる。主人公が子供だということも含め、どことなく「バタリアン2」と似た雰囲気を持つ作品である。ちなみにこの監督、後に「バタリアン4」「バタリアン5」を監督するが、そちらも同様にお寒いノリだけが記憶に残る駄作であった。

 ショッピングモールで住民が武装する様は「ゾンビ」を彷彿とさせてグッジョブなのだが、その中に1人だけホッケーマスクを装着し、チェーンソーを手にしている男がいる。「ジェイソンがいるんだぜ、面白くね?」という意図で登場させたのだと思うが、ジェイソンはチェーンソーなんか使わん。そりゃレザーフェイスだ。こういった製作者側の無知な点も含め、私は本作を素直に楽しめなかったのであった。

 

ジェイソンはチェーンソー使いませんからぁ!残念!

 

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