バタリアン5

監督:エロリー・エルカイェム

脚本:ウィリアム・バトラー

出演:ピーター・コヨーテ、ジョン・キーフ、
エイミー・リン・チャドウィック、ジェニー・モーレン

ストーリー

 ハイブラテック社の騒動から逃げ延びたジュリアンたちは、高校を卒業し大学生活を謳歌していた。ジュリアンがある日、叔父の家の隠れ部屋に“トライオキシン5”と書かれた謎のドラム缶を発見する。その容器の成分でドラッグを作れる事に気付いた前作の生存者であるコーディは、金儲けに目がくらみ内緒で“Z”と名付けたドラッグを大量につくり、キャンパスにいる学生たちに配ってしまう。ドラッグは瞬く間に学内に広がり、数百人もの学生が脳味噌を求めるゾンビへと変異してしまった。折りしも、大学はハロウィンパーティ。再び惨劇が始まろうとしていた…。

レビュー

 「バタリアン4」で生き延びたキャラが登場しているが、ストーリーは見事なまでに繋がっていない。というか、前作で起きたゾンビ事件について劇中で触れられることが無い。これは恐らく、前作を観なくても楽しめることを考慮した結果だと思うが、続けて鑑賞している人にとっては不自然極まりない。例えば、前作の生き残りがゾンビと遭遇するシーンにしても、「またコイツらか…」や「あの頃を思い出すぜ」みたいな台詞が一切無く、まるで生まれて初めてゾンビを見たかのようなリアクションをする。いやいや、お前ら散々戦ってたじゃんか。他にも、前作の悪夢を共に生き延びた仲間(眼鏡っ娘)がゾンビ化しているのに、大したリアクションもせずヘラヘラし続けている主人公は一体何なのだろうか。もしかしたら、平行世界的な位置付けの続編なのかもしれないが、それなら前作のラストシーンで残した伏線の意味が分からない。誰か真剣に説明してほしい。この映画は何なんだ。

 宣伝で散々クローズアップされていたタールマンの復活だが、とりあえず登場させてみただけでこれといった活躍はしない。まぁこれまでもバットで呆気なく頭部を飛ばされたり、10歳のガキに川へと突き落とされたりする出オチ感の強いキャラであったが、自称タールマンファンの私でもボード掲げてヒッチハイクするタールマンなんて見たくなかったよ…。しかもその後、誰にも乗せてもらえずにトボトボと道路を歩いていくなんて。このタールマンが道路を歩いていくシーン、やけに長いなぁ〜と思ってみてたら、そのままスタッフロールが流れてきて2006年で1番の衝撃を受けました。ホントに作った意味の分からない続編である。 

 

  

ヒッチハイクするタールマン。しかし誰も見向きせず

 

歩いて行くのかよ!つーか終わりかよ!

 

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