レイプゾンビ2&3
LUST OF THE DEAD
アキバ帝国の逆襲

監督:友松直之

脚本:友松直之、百地優子

出演:小沢アリス、亜紗美、あいかわ優衣、
小林サヤ、宮村恋、山段智昭

ストーリー

 世界規模で発生した、原因不明の男性レイプ魔化現象。これにより全世界男性の9割が知能を喪失し、心肺が停止しても女性を襲い続ける“レイプゾンビ”と化し、各国政府、軍隊は全て女のみで組織されていた。一方、レイプ魔化を逃れた童貞オタクたちはアキバ帝国を勃興し、生き残った三次元女たちを掃討すべく、レイプゾンビを飼い慣らし、一帯を支配していた。崩壊した東京で、性の存亡を賭けた戦いが始まる!

レビュー

 何故か作られてしまった「レイプゾンビ」の続編。こんなことを書いて良いのか分からないが、何と友松直之監督本人から2と3を合わせて再編集したバージョンのサンプルDVDを無料で頂いた。どうやら宣伝協力ということらしいが、映画監督の依頼で、まだ世に出ていないDVDを貰ってレビューを書くなんて、このサイト始まって以来の大事件である。この監督、会ったことないけど多分スゲー良い人だと思う。毎回レビューでボロクソに書いてご免なさい!

 前作のテポドン投下で廃墟と化した東京。三次元女に欲情しないが故に毒男(レイプゾンビの名称)化を免れた童貞のオタクたちは自分たちだけのアキバ帝国を築き上げていた。そのアキバ帝国と対立しているのが女だらけの避難所・女村(アマゾン)防衛を務める女性自衛官たち。そんな混乱の中、米国が東京の調査の為に送り込んだ女サイボーグが現れ、目からレーザー出すわ、口から火炎吐き出すわの大暴れ。初っ端から「ゾンビ自衛隊」のクライマックスみたいな狂った映像を見せ付けられ早くも先行きが不安になるが、主人公夫婦が女村に到着してからは貧乏な「死霊のえじき」が展開され、名作ゾンビ映画の小ネタが随所に盛り込まれる。「STACY」でも、ステーシーを切り刻んで実験をするキチガイ博士が登場していたが、本作でも毒男とコミュニケーションを図ろうとする女科学者が登場。拘束した毒男に何故女性をレイプするのかを尋問するくだりは「バタリアン」のオバンバ尋問シーンを最低な下ネタに昇華していて面白いし、女性をレイプしない毒男の名前がバブならぬサブなのも笑ってしまった。 

 エロに関しても前作から大幅にパワーアップし、毒男によるレイプシーンは勿論、レズやオナニー、果ては野郎がカマ掘られるシーンまで「ハリウッドよ、これがピンク映画だ!!」とばかりに描かれる。ただ、名作ゾンビ映画のエロパロディの域を出ていなかった前作と違い、今回は前作以上に歪んだメッセージ性の強い内容で「ヤラせない女は罪」だの「愛情とは性欲のこと」だの、女性が観たら怒り出すような主張が全開。何と終盤では監督本人も物語に登場し、女に対する恨み辛みをブチまける。恐らく、「STACY」製作中に離婚→原因となった不倫相手にもフラれる→援助交際で逮捕という怒涛の負の連鎖で負った古傷が未だに癒えていないのだろう。その後、前作で新人類を出産し、今ではアキバ帝国の現人神となっているリストカット女の超ドヘタな脱力ソング(フルコーラス)を聞かされ、ラストはアヴェ・マリアが流れる中、女村に雪崩込んだ毒男が避難民を手当り次第にレイプしまくる凄まじい展開に。結果、中出しされた登場人物の大半が死を遂げるが、何だかみんな幸せそうな顔をしているので、多分監督の中ではハッピーエンド。尚、監督は「レイプゾンビ4&5」も構想にあるようで、イカれたメッセージを発信し続けるこのシリーズはまだまだ終わりそうにない。

 

火を吐くサイボーグ。あまりストーリーに絡んで来ない

 

「死霊のえじき」のオマージュが多くて個人的には嬉しい

 

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