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死霊のえじき
監督:ジョージ・A・ロメロ 脚本:ジョージ・A・ロメロ
ストーリー 最初の死者が歩き出してから5年が経過した。もはや天文学的な数にまで増大した死者から身を隠すため地下シェルターで暮らす科学者グループと軍人グループ。両者は激しく対立し、罵りあう毎日を送っていた。 女性化学者のサラは、日毎に精神が病んでいく恋人のミゲルを心配するが、お互いの想いはすれ違うばかり。そんな彼女にヘリパイロットのジョンとマグダーモットは、こんな場所からさっさと脱出し、無人島で平和に暮らすことを提案する。 やがて、研究用に飼育していたゾンビ・バブに、軍人の死体を与えていたことがバレたローガン博士はローズ大尉に射殺され、サラとマグダーモットは死者の巣食う檻の中へと入れられてしまう。 そんな中、作戦中に瀕死の重傷を負っていたミゲルは、地上に出てゾンビの大群をシェルター内へと招き入れた。ミゲルは自ら十字を切り、溢れ来るゾンビに食い殺される。一方ローズ大尉もバブに射殺され、無数のゾンビの餌食となった。混乱の中、ジョンはサラとマグダーモットを救出。3人は楽園を目指し、ヘリコプターに向って走った。サラがヘリコプターに乗り込もうと扉を開けると、内部に潜んでいた死者が牙を剥いた… …サラが目覚めるとそこは南の島。彼らはついに楽園へと辿り着いたのだった。
レビュー 人っ子1人いない荒涼とした街を、大量のゾンビが闊歩するオープニングがまず衝撃的。「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」から5年、ゾンビと人類の数は完全に逆転してしまったようだ。その後は、閉塞感溢れる地下シェルターを舞台に、ロメロお得意のドロドロとした密室劇が炸裂する。無駄としか思えない研究を大真面目に続ける科学者グループ、暇さえあれば下ネタを連呼し、全ては暴力で解決できると考えている軍人グループ。こんな人間達が一致団結などできる筈も無く、彼らはひたすら口論を繰り広げ罵りあう。何とも救いのない未来である。こんな世界に放り込まれたら、間違いなく気が狂ってしまうだろう。 そんな中、科学者グループにも軍人グループにも属さない、ヘリパイロットと無線技師の2人組みの存在はかなり異色だ。彼らは、どちらの仕事にも手を貸さず、“リッツ”と名付けたトレーラーハウスで自分達だけの楽園を創造している。そこで何をしているのかと思えば、ダラダラと酒を飲んでいるだけ。ゾンビと闘うことを完全放棄し、彼らは無人島で暮らすことを夢見ている。現実逃避的思想と言ってしまえばそれまでだが、彼らこそこの映画の数少ない“希望”と言っても良いだろう。 もう1つの希望は“バブ”である。このゾンビだけは博士の命令に従順で、博士が死んだときには悲しみ、最終的には仇討ちまでする。もしかしたら、ゾンビと人間は共存できるのではないか、という冗談みたいな妄想すら抱かせてくれる。映画の内容がどうしようもなく暗い分、こういった希望を示唆させる存在が際立って見えてくる。個人的に、リビングデッドシリーズで最高傑作だと思うのだが、ロメロ御大がDVDのメイキングで「この映画好きな奴は変態」なんて言いやがりました。変態で結構! |

ゾンビ集団に首をもぎ取られる兵士。やめてー

ゾンビも銃を撃つ時代になりました
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