バイオハザードV

監督:ラッセル・マルケイ

脚本:ポール・W.S.・アンダーソン

出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、オデッド・フェール、
アリ・ラーター、イアン・グレン

ストーリー

 ラクーン・シティでの惨劇から数年後、T−ウイルスの感染は世界中へ広がり、人類はアンデッドへ、地上世界は砂漠へと化していた。さらに、アンブレラ社では“アリス計画”が始動し、アリスのクローン実験が繰り返されていく。そんな中、独り世界を彷徨うアリスは、アラスカが感染の及んでいない安息の地だと記されたノートを手に入れる。やがて、離れ離れになっていたカルロスたちと再会。クレアと彼女が率いる武装集団も新たな仲間に加わり、一行はアラスカを目指すことに。そこでアリスたちは、燃料や食料を確保するため荒涼のラスベガスへ向かうのだが…。

レビュー

 シリーズ3作目。T−ウイルスとゾンビの驚異は世界中へと広がり、文明は完全に崩壊。地上の大半が砂漠化した終末世界が舞台となっていて、ゲームの世界観や名場面を必死こいて再現していた前作を余裕で無かった事にする。前作からの続投は傭兵カルロスとチンピラ黒人のLJだけで、ゲームファンからの評判も良かったジルと重要なキーパーソンだったアンジェラは1分たりとも登場しないという潔さ。まるで「エイリアン2」の生存者が「エイリアン3」の冒頭で全滅しているのを見た時のような台無し感を思い起こされるが、物語が単純になった分、モンスター映画としてはシリーズ屈指の面白さとなっている。

 2作目では短足の着ぐるみ野郎に出番を奪われて影の薄かったゾンビ連中も、本作では我が物顔で灼熱の砂漠を跋扈する。太陽に晒され続け、カピカピの乾燥肌になったゾンビはまるで「ゾンビ3」のアイツらを見ているよう。更に今回はアリスの血液を取り入れたスーパーアンデッドなるゾンビも登場し、「バタリアン」のように猛ダッシュする。これだけでもゾンビ映画好きには鼻血ブーなのだが、なんと「死霊のえじき」ばりのゾンビの調教シーンまで出てきたりするので、ゾンビストはニヤニヤしっ放しの1時間半になるだろう。武装トラックも「ランド・オブ・ザ・デッド」のデッドリコニング号のオマージュだろうし、鳥ゾンビが群れをなして襲ってくるシークエンスも、ゲーム版の再現をしたというよりは「サンゲリア2」をリメイクしたような印象を抱かせる。いや、きっとそうに違いない。

 ゲーム版で活躍したクレア・レッドフィールドが登場しているのは嬉しいが、何故か武装トラック団の強気なリーダーという設定になってしまい、銃器を扱えるブラコン女子大生とは程遠いキャラになってしまっているのは残念だ。ウェスカーも何故か“議長”な上に二重アゴという救いの無さで、ゲーム版のスタイリッシュな容姿を期待していると、一気に体力をFineからDangerに持っていかれるので注意が必要だ。ところで、ラストで日本の東京(だよな?)と思われる場所が写し出されたが、次回作の舞台はやはり日本ということなのだろうか…。期待して待ちたい。

 

クレアの他にウェスカーも登場する。壁を走ったりはしない

 

 

ラストは日本まで登場。続編どうする気だ?

 

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