女子高生ゾンビ

監督:南雅史

脚本:南雅史、恒川岳彦、尾関玄

出演: 高部あい、梶原麻莉子、緒沢あかり、
BOBBY、矢野未来、藤岡範子

ストーリー

 巷では、最近頻発する殺人事件と、「首切り女」の噂で持ちきりだった。同級生も行方不明になっていたが、それもただの噂と信じない女子高生・ミサキ。しかし、1本の電話がそんな考えを一変させる。「首切り女がアタシを狙っている」洋子はそう言い残し電話は切れた…。洋子を捜しまわるミサキ。突如襲い掛かるゾンビの群れ。絶対絶命の危機に聞こえたのは、鈴の音の響き…。瞬く間にゾンビを斬り倒し、闇の中から現れたのは、セーラー服に身を包んだゾンビハンター・愛鈴だった…。

レビュー

 「ゾンビ自衛隊」「女子競泳反乱軍」などの問題児ゾンビ映画を世に放ってきたGPミュージアムが贈る激安ゾンビ映画の最新作。まず驚かされるのがオリジナリティ皆無のストーリーだ。社会の影に潜む“赤目”と呼ばれるゾンビと戦い続ける謎の組織、その切り札が日本刀を操るセーラー服の少女って、プロダクションIGの「BLOOD THE LAST VAMPIRE」の翼手をゾンビに変えただけ。ゾンビを生み出している“ホスト”と呼ばれるボスの存在も「BLOOD+」のディーヴァというキャラを彷彿とさせるし、ついでに言えば一般人の女子高生を庇いながらゾンビ軍団と大立ち回り(しょぼいが)を演じるシークエンスは、実写版の「ラスト・ブラッド」を完全に意識していたといえる。「これは 〜のパクリだ!」と連呼するだけのレビューは程度が低い感じで嫌いなのだが、これは誰がどう見ても「BLOOD THE LAST VAMPIRE」のパクリじゃねーか!

 パクリ云々はとりあえず置いておくとして、本作の見所は日本刀でゾンビをぶった斬るヒロインと、体操服(ブルマ)で襲ってくるゾンビの活躍だろう。女子高生がゾンビを狩るから「女子高生ゾンビ」ってタイトルなのかと思っていたら、ちゃんと女子高生のゾンビも登場する所がサービス精神旺盛でよろしい。卓球部のゾンビがヒロインの撃った拳銃の弾丸をラケットで跳ね返して「サー!」と叫ぶシーンも、悔しいが吹き出してしまった。そして、事件の元凶となる“ホスト”の正体も女子高生で、彼女が両腕を凶器に変異させてゾンビハンターと戦う姿は、特撮技術の低さもあり涙が出るほどに安っぽい

 それにしてもこの“ホスト”役の娘、ヒロインよりも可愛いし、かなりアクション慣れしているのだが一体何者だ?と思って役者の名前を見たら、何と「お姉チャンバラ THE MOVIE vorteX」の咲だった。ゾンビをズバズバと斬っていた彼女が、今度は逆に斬られる立場になろうとは、まったく人生何があるか分からないものである。

 

女子高生のゾンビハンターvs女子高生のゾンビ

 

ボスキャラも女子高生!実は「お姉チャンバラ」の咲

 

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