宇宙人ポール

監督:グレッグ・モットーラ

脚本:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト

出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、
セス・ローゲン、ジェイソン・ベイトマン

ストーリー

 アメコミのイベントに参加するためイギリスからやって来たSFオタクのグレアムとクライヴ。彼らのもうひとつの目的は、アメリカ西部に点在する有名なUFO関連の名所巡り。キャンピングカーでドライブしながら気ままな旅行を楽しんでいた2人だったが、ひょんなことから車の事故現場に遭遇、そこで“ポール”と名乗る本物の宇宙人と出会う。ポールは60年前に不時着して以来、政府機関に囚われの身となっていたのだ。アメリカ文化にすっかり染まりきった彼の言動に戸惑いつつも、グレアムとクライヴは、ポールを故郷の星に帰してあげようと一肌脱ぐことを決めるのだったが…。

レビュー

 「ショーン・オブ・ザ・デッド」や「ホット・ファズ」でお馴染みのビッグ・トーク・プロダクションズが製作したSFコメディ。主演も例の2人組みが務め、相変わらずゲイのギリギリ一歩手前な楽しいイチャつきっぷりを披露してくれる。「ショーン・オブ・ザ・デッド」ではゾンビ映画、「ホット・ファズ」ではポリスアクション映画への細かすぎて伝わらないオマージュを満載していたが、本作でも「ET」や「未知との遭遇」を初め、「スター・ウォーズ」に「スター・トレック」に「トータル・リコール」、「コクーン」「プレデター」「エイリアン」などなど、往年のSF映画への小ネタが随所に散りばめられ、SF映画が好きならニヤケっぱなしの104分になるだろう。これだけ好きなものを好きなだけブチ込んでも、物語にこれといった破綻が見られないのが「スーパーエイト」と大きく違う点である。

 個人的にツボだったのは、「レイダース」の機密物保管庫みたいな部屋で、「ET」の構想に行き詰まったスピルバーグがポールにアイディアを貰うシーン。「スピルバーグはエイリアンに会っていた」という有名な都市伝説を再現しているのだが、何よりスピルバーグ本人が出演してしまっている(音声のみ)のが面白い。何とも豪華なキャスティングであるが、豪華キャストといえばポールを追跡する組織の親玉が過去に何度もエイリアンをぶっ殺してきたシガニー・ウィーバーなのもシャレが利いている。「エイリアン2」で彼女が放った名セリフ「GET A WAY FROM HER YOU BITCH!」は、今度は自分が言われる立場になり、おまけにスゲーどうでもいい死に方をして物語からフェードアウトする。なんて贅沢なリプリーの使い方なんだ!

 

 スピルバーグにアドバイスをするポール 

 

エイリアン殺しといえばこのオバさん以外に居ない       

 

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