プレデター 監督:ジョン・マクティアナン 脚本:ジェームズ・E・トーマス、ジョン・Cトーマス 出演: アーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザース、 ストーリー 捕虜となった政府要人を救出するため、南米のジャングルに派遣されたシェイファー率いるコマンド部隊。捕虜奪取に成功した彼らに突如何物かが襲いかかる。その手口は残虐非道で胴体は消え、血痕もなく、内臓だけが残された。シェイファーが見た敵の正体は宇宙から来た凶悪肉食獣=プレデターだった。 レビュー 任務遂行中のコマンド部隊を襲う“見えない敵”の脅威を描いた言わずと知れた名作。主演がシュワルツェネッガー州知事であることからも分かる通り、大ヒットを記録した「コマンドー」を存分に意識した内容で、言わばジョン・メイトリックス大佐vs宇宙人というドリームマッチを描いた映画でもある。 目的が地球侵略ではなく単なる狩猟だという宇宙人=プレデターの設定も面白く、殺害した人間の全身の皮膚を剥いで木に吊るしたり、頭蓋骨だけを綺麗に取り出して戦利品にする残虐なシーンは、狩人としての冷酷無比さが強調されていて思わず身震いしてしまう。自らの姿を消す光学迷彩装置や、レーザーポインタで狙いを定めて発射するショルダープラズマキャノン、自分の怪我を治療する応急処置キット、更には自爆用の小型核爆弾まで持ってるプレデターのハイテク装備の数々も魅力の1つで、仮面を取ったブサイクな姿も含めてかなりグッとくる。 対抗するコマンド部隊の面々も州知事含めて個性豊かで、そんな彼らが1人、また1人とプレデターの犠牲になっていく展開は緊張感があって物語に引き込まれてしまう。ラストは州知事の1人舞台だが筋肉隆々の彼がフルボッコな目に遭い、冷や汗を垂らしながら逃げ惑う終盤のシーンは無駄にハラハラさせ、別にファンでも無いのに「シュワちゃん、頑張れ!」と思わず応援したくなる。死闘の末、勝利を収めた彼が「一体、俺は何と戦ってたんだろう…?」と放心状態でヘリコプターに乗っているラストシーンも印象深い。
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「コマンドー」ミーツ宇宙人
怪我は自分で治すプレデター |
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