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ナイトメア・アポカリプス
Ｖｏｌ．１〜３
企画・脚本・制作：黒井メラ
イラストレーター：來住
出演：やましろもえ、野崎雨汰、永井晶、しぐれるぅ。
浅沼諒空、モモサキモヤ、只野タカノブ、ごじゃっぺ
ストーリー
修学旅行中のフェリーに発生した怪異に見舞われた高校生・七瀬直純。異界に迷い込んだ船の中は、かつての級友たちがゾンビと化して死肉を求めてさ迷い歩く地獄絵図と化していた…。
レビュー
視聴する順番がおかしなことになってしまったが、黒井メラさん製作によるゾンビボイスドラマ「ナイトメア・アポカリプス：エクサ」の前作である。「ホームページで全部無料公開してるからそれでレビュー書いてくれませんかね？」と友松監督ばりにレビューのお願いをされてしまったので、頼まれたら断れない性格である弱小サイトの管理人たる自分が、貧弱スマホのギガ数と相談しながら少しずつ視聴し、およそ６時間近くある３部作の超大作を何とか完走。とりあえず一言だけ言わせてほしい。長えーよ！
とはいえ、ゾンビが出ている話ならとりあえず何でも楽しめてしまう俺にとっては、６時間だろうが７時間だろうが全然ウェルカムなのだ。それに、本作の導入部は修学旅行中の船舶という逃げ場のないシチュエーションでのゾンビパニックから、「サンゲリア」な孤島へと舞台が移行する大変俺好みな舞台設定となっており、いかにも死ぬために用意されたようなモブキャラが迫真の芝居でワーキャー言いながらゾンビにムシャムシャ食い殺されていくのを聴いてるだけでも楽しくて仕方がないのである。
お話としては、前述の通り船舶から島に辿り着いてラスボスを倒すという極めてゲーム的な構成なのだが、途中で生存者グループの１人である世の中を斜に構えたいけ好かないイケメンキャラ君が、自らの悲惨な生い立ちを振り返る回想(長い)が入り、それが終わるやいなや、今度は別の生存者である航海士の青年によるスポコン青春ＢＬエピソード(めっっっちゃ長い)が唐突に始まり、冗談抜きに自分が何を聴いてるのか分からなくなる。しかしまぁ、このたっぷりと時間を割いた腐女子歓喜の濃厚なＢＬ展開こそが黒井作品最大のセールスポイントでもあり、むしろこっちがメインでゾンビパートはアダルトビデオにおけるドラマ部分と考えるのが正しいのかもしれない(違う)。しかも、このＢＬ部分は単なるファンサービスではなく、現代パートの最終決戦にも活きてくる壮大な前振りだったりもするので、とりあえずホモに興味がない人も我慢して聞いた方が良い。
様々な映画やアニメ作品からのオマージュも数多く見受けられ、気付いただけでも「サンゲリア」「メシア・オブ・ザ・デッド」「ガンツ」「魔法少女まどか☆マギカ」と、一緒に食べたら腹を下しそうなラインナップであるが、そこに例によって当サイトで惜しげもなく公開している黒歴史小説からの引用台詞やシチュエーションも忘れた頃に飛び出してくるので、材料だけ見ていると闇鍋感が半端じゃない。それでも１本の物語として違和感なく融合出来ているのは黒井さんによる構成力、そして声優さんによる演技力の賜物であろう。興味のある人は、こちらで無料公開しているのでステイホームのお供に是非！ | 
