悪魔のいけにえ3
レザーフェイス逆襲

監督:ジェフ・バー

脚本:デヴィッド・スコウ

出演:ケイト・ホッジ、ウィリアム・バトラー、
ケン・フォーリー、ヴィゴ・モーテンセン

ストーリー

 荒野のハイウェイを旅していたカップルが、ガスステーションでトラブルに巻き込まれる。それを避け地図にない道へと迷い込んだ二人を待ち構えていたのは、全米を震撼させてチェーンソー大虐殺事件の犯人一家だった!そして再び凄惨な血の饗宴が幕を開ける。

レビュー

 トビー・フーパーの監督した続編が周囲の予想に反して超強烈なバカ映画だった上に、あまりに無茶苦茶な結末から話の続行は不可能だと判断したのか、2作目を無視して新たに仕切り直されたシリーズ3作目。どう考えても勝ち目の無い戦いを任された監督のジェフ・バーはあまりこの企画に乗り気では無かったのかもしれないが、映画の出来としては極めて無難なスラッシャー映画に仕上がっている。恐らく彼は何でも器用にこなせるタイプの人間なのだろう。製作会社がニューラインシネマに移ったというのも関係しているのか、映画の内容も今まで以上に大衆向けになっているのも本作の特徴のひとつである。冒頭、1作目で命からがら逃げ出したサリーが4年後に療養所で死亡したという身も蓋もないテロップが入るが、そこは“1作目の生存者は大抵次作で死ぬ”というのがホラー映画のお約束なので御愛嬌ということで。

 過去作では、その辺に徘徊していたモノホンの精神障害者を連れてきたようしか見えなかったソーヤー家の面々も大幅リニューアルし、イケメンのヴィゴ・モーテンセンや可愛いロリ娘を配置。ヒロインがキチガイに追い掛け回されるだけの話じゃ何だか胸糞が悪いので、「ゾンビ」のSWAT隊員ピーター役で人気を博したケン・フォーリーをヒーロー役として登場させ、M16ライフルを武器にソーヤー家との戦いに挑むケレン味溢れる展開を用意。対するレザーフェイスも“ノコギリは家族なり”と刻まれたメタリックに輝くド派手なスーパーチェーンソーを振り回す。晩餐のシーンでは両手に五寸釘が打ち込まれるなど、ヒロインは1作目のサリー以上に気の毒な目に遭っているが、妙にアッサリとした演出のせいで少しも痛そうに見えない。物語のフォーマット自体は1作目の焼き直しであるが、狂気の要素はグッと薄まり、見終わって半日もすれば完全に内容を忘れてしまう「13日の金曜日」シリーズのようなテイストのスラッシャーである。

 

 

イケメンと幼女がソーヤー家に加わりました

 

 

ケン・フォーリーの兄貴がキチガイ一家に戦いを挑む!

 

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