ZMフォース
ゾンビ虐殺部隊

監督:マルコ・リストーリ、ルカ・ボニ

脚本:マルコ・リストーリ、ルカ・ボニ

制作総指揮:ウーヴェ・ボル

出演:クリスチャン・ボーヴィング、マイク・ミッチェル、
タラ・カーディナル、アイビー・マーシャル・コービン

ストーリー

 近未来。東欧のある都市で秘密裏に行われていた米軍による生物兵器開発。そんな中、事故が発生し、開発中の細菌がゾンビウィルスとなって蔓延、一夜にして街はゾンビだらけになってしまった! 事態を重く見た米軍は、街ごと吹っ飛ばすことで証拠隠滅を図ろうとする。この任務を遂行するべく殺しのエリートたちが大金と自由をエサに雇われる。リーダーには優秀な軍人として活躍しながらも仲間を殺した罪で服役中のジャック・ストーン。メンバーは爆弾のエキスパート・マッケラン、伝説的スナイパー・ドラガン、最強の女剣士・イーデン。作戦はゾンビがうごめく街に潜入し、市街中心部の主要施設に核爆弾を仕掛け1時間以内に脱出すること。1時間を過ぎれば問答無用で核爆弾起動だ! ジャックたち傭兵部隊はゾンビに支配された街に潜入するのだったが…。そこは想像を絶するゾンビ・カオス状態、さらにはアメリカが画策する非情な陰謀がジャックたちに襲い掛かる! はたして彼らは、この史上最速の電撃作戦を遂行し無事脱出することが出来るのか!?

レビュー

 「Zombie Massacre」というFPSゲームの映画化ということになっているが、ゲームと共通しているのは銃器でゾンビを撃つという部分だけなので、あまり深く考える必要は無い。「イーターズ」同様、ウーヴェ・ボル製作総指揮でルカ・ボニとマルコ・リストーリが監督をしている作品であるが、本作が「イーターズ」と決定的に違うのは、ボルが調子に乗って出演までしてしまっていることであろう。しかも、あろうことかアメリカ大統領の役である。こんなヤツを大統領に置くなんてどんな国だよ!

 前作で僅かながら才能を感じさせたルカ・ボニとマルコ・リストーリの2人であるが、本作では前作の反省を踏まえたどうかは知らないが、話のテンポは上々で脚本も比較的整理されているように感じた。ゾンビだらけの街に潜入して原発に爆弾を仕掛けるという物語も単純で分かりやすいし、選ばれた精鋭も、爆発物のエキスパートや凄腕のスナイパー、謎の女剣士など個性的で、前作同様に彼らの掛け合いを聞いているだけでも楽しめる。実は彼らが捨て駒部隊だと判明する展開もなかなかスリリングであり、「イーターズ」と続けて鑑賞すると、そのエンタメ性の高さに驚かされることになる。

 ただ、アクションの拙さだけはどうにもならず、女剣士は凄腕と言っている割には適当に剣を振り回しているだけにしか見えないし、銃撃シーンも何だか物凄く地味。ラストで特に説明も無く登場するラスボスも、どうしても「バイオハザード」などのビックバジェットムービーのクリーチャーと比較するとチープさが目立ってしまい、映画が一気に安っぽいものになってしまうのは残念であった。このラスボスは最終的にロケットランチャーで木っ端微塵にされるのだが、この辺の展開は確実に原作の「Zombie Massacre」というよりはゲーム版「バイオハザード」を参考にしているようにも感じる。

 

こんな大統領いたらヤベーだろ

 

 「バイオハザード」のネメシス風味のラスボス

 

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