インフェルノ

監督:ダリオ・アルジェント

脚本:ダリオ・アルジェント

出演:リー・マクロスキー、アイリーン・ミラクル、
サッシャ・ピトエフ、ダリア・ニコロディ

ストーリー

 女流詩人のローズは骨董屋で手に入れた「三母神」という古書の記述から、自分が住んでいる古いゴシック建築のアパートに強い興味を持つ。その後、ローズは何物かに惨殺され、弟マークが急いでニューヨークに駆けつける。しかし、本に関わった人物が彼の身辺で次々と殺されていき…

レビュー

 「サスペリア」に次ぐ魔女3部作の2作目として知られる作品。ちなみに3作目として製作された「デモンズ6 最終戦争」は、あまりの出来の悪さに黒歴史と化し、何事も無かったかのように真の完結編である「サスペリア・テルザ 最後の魔女」が2009年に公開される。

 数あるアルジェント作品の中で一番難解と称される本作。確かによく分からない。前作同様、極彩色を駆使した映像は見入ってしまうほど美しいが、ストーリーの破綻が前作以上に激しい。自分の住んでいるアパートに実は魔女が棲み付いていて…という基本的なプロットはバレエ学校をアパートに変えただけで前作と一緒なのだが、話の筋を放置して必然性の無い殺戮シーンを繰り返したり、意味深に登場させたけど特に意味無しのキャラがいたりと、脚本の混乱が著しい。中でも圧巻なのが、邪魔な猫を捨てにきた爺さんが川でスッ転んで大量のネズミに襲われてると、ホットドック屋の親父が遠くから走ってきていきなり爺さんの首を切断する一連の流れ。何回観ても理解不能だが、とりあえず爆笑したので良しとしよう。

主人公は姉の行方を探すためにアパートへ赴き「第3の鍵は靴底の下に」というヒントを得る。靴底の下に…靴底の下に…そうか!!とヒラメいて、アパートの床をベリベリと剥がして隠し部屋を発見するまんますぎる謎解きもかなりの脱力感を誘発する。主人公が隠し部屋に降りた途端、ここがクライマックスですよ〜とばかりにキース・エマーソンの激しいスコア(FFのバトル曲風)が流れるのも笑えるが、一番笑えるのは元凶の魔女が勝手に焼死するラストだろう。

 

 

何故か肉屋の親父に首を斬られるジジィ。必然性ゼロ

 

 

勝手に焼死する魔女。つーか死んだのか?

 

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