13日の金曜日
 
PART3

監督:スティーヴ・マイナー

脚本:マーティン・キトローザー

出演:ダナ・キンメル、ポール・クラッカー、トレイシー・サヴェージ

ストーリー

 昨晩起きたクリスタルレイクの連続殺人事件がニュースで報じられていた。生存者は僅か1名で、犯人は未だに捕まっていないという。そんな中、何も知らない若者達がクリスタルレイクの別荘に到着する。しかし、納屋で息を吹き返していたジェイソンが、再び行動を開始した。手始めに殺人鬼の真似をしておどけるヲタ青年を殺害し、彼の私物のホッケーマスクを装着する。その後、セックスに励むバカップルやマリファナ吸引に励むバカップルが次々と殺害され、残されたのはクリスだけになってしまった。

 かつてこの地でジェイソンに襲われた過去を持つクリスは、忌まわしき記憶に終止符を打つためにジェイソンと対峙する。死闘の末、斧をドタマにブチ込んで勝利を収めたものの、クリスは精神に異常をきたしてしまうのだった。

レビュー

 3作目であるのを良いことに、3D映画として製作されてしまった「ジョーズ3」と同じポジションの作品。その為、ビデオで見るとわざとらしくボーガンの矢やらヨーヨーやらが不自然に画面に向かって飛んでくる違和感バリバリの代物なのだが、3Dの演出が云々というよりも映画の内容そのものがウンコだった「ジョーズ3」に比べれば、本作は1本の映画として十分観賞に耐えうる出来である。ストーリーは相変わらず1作目から何の進歩もしてないが、代わりに若者達の人物像が掘り下げられ、感情移入しやすいキャラが増えているのは素直に嬉しい。

 中でもホラーオタク青年のシェリーは最高の一言。とにかく人を驚かすことでしか自己主張の出来ない悲しきボンクラで、自らの頭にオモチャの斧を突き刺し「うそだよ〜ん」と仲間を散々ビビらせて楽しむ。しかし、リアルジェイソンに襲われしまい、咽を掻っ切られた彼は必死に助けを求めるのだが、仲間はまたなのと冷たく突き放す。あんまりな最期である。他にも、コイツの発展しそうで全く発展のない恋愛模様が実に切なく、リアリティのない恋愛映画なんかよりも100倍泣ける(嘘)。よくよく思い返せば、コイツがホッケーマスクを持っていなかったら、ジェイソンはずっとズタ袋スタイルのままだったわけで、そう考えるとシリーズ中では割と重要度の高いキャラだったのかもしれない。彼も世界一有名な殺人鬼のスタイルに貢献できて光栄に思っているだろう。安らかに眠ってくれ!

 と、シリーズ中ではなかなか思い入れのある作品なのだが、特殊メイクのチープさだけは憤慨モノで、特にヒロインの彼氏がジェイソンに頭を搾られ、目玉がビョーンと観客に向かって飛び出すシーンには失笑である。よく見ると仕掛けと思われるバネも一緒になって飛び出ちゃってる上に、目玉も思いっきりプラスチック。あ、もしかして義眼だったんですか?

 

「またなの?」 …合掌

 

ビョーン

 

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