コモド・リターンズ

監督:ジェイ・アンドリュース

脚本: スティーブ・ラッショウ

出演:ティム・アベル、ポール・ローガン、
ウィリアム・ラングロス、グローリー・アン・ギルバート

ストーリー

 ホノルルの南500kmダマス島。そこでは米海軍による“カタリスト計画”が極秘に進行していた。その計画とは兵士に変る新しい兵器として“コモドオオトカゲ”の遺伝子を操作し巨大で獰猛な生物兵器を創り出す事であった。しかし、巨大化したコモドは制御不能な程の爆発的繁殖力と、新種の生物感染を引き起こす失敗作であった為、計画の露呈を怖れた米海軍は島もろともコモドを葬り去るべく数機の爆撃機を発進させる。一方、島ではコモドを研究する科学者チームや、嵐によって島に不時着した強盗団の一味がコモドに対し生存をかけた最後の戦いをはじめていたのだった…。

レビュー

 リターンズと銘打っているが、「ジュラシック・パーク」でアカデミー視覚効果賞を受賞したマイケル・ランティエリ監督の「コモド」とは何ひとつ関係が無く、孤島を舞台に巨大化したコモドオオトカゲが人間を食いまくるモンスターパニック映画。普通に生息してる奴でも十分デカいコモドオオトカゲが何でバカみたいな大きさになっているのかというと、どうやら米軍が軍事利用目的で遺伝子操作だか何だかをしたらしい。兵器にコモドオオトカゲをチョイスした動機もちゃんと説明があり、軍の偉い人が「恐竜の島」という映画を観て「爬虫類を巨大化させたら最強じゃね?」と思ったからなのだそうだ。要は単なる思い付きで、全然ちゃんとしていない動機なのだが、もし彼の好きな映画がヒッチコックの「鳥」だったら鳥を巨大化させていたのかもしれないし、「スタッフ」が好きだったら山盛りのアイスクリームを生産していたことだろう。

 お約束通り、制御不能のモンスターと化したコモドが研究者たちや、たまたまそこにいたカジノ強盗らをペロリと平らげていく愉快な展開が待っているわけだが、肝心のコモドはサンプルCGみたいな出来だし、博士の娘(爆乳)は突然湖で水浴びをおっぱじめ不必要なヌードを披露するわで、この手のC級映画には欠かせない要素が盛り沢山。コモドオオトカゲの唾液には無数のバクテリアが潜んでいて人間には猛毒というのは有名な話であるが、本作の巨大コモドは米軍が余計なバージョンアップを加えているので、唾液プレイの餌食となった犠牲者は何とゾンビになってしまう。まるでカレーライスもあるラーメン屋みたいな節操の無さであるが、まさかこのタイトルでゾンビが出てくるとは夢にも思っていなかったので、素直に喜びたい展開ではある。ラスト、米軍が証拠隠滅のために孤島を戦闘機で空爆するシーンは「地獄の黙示録」さながらのド迫力映像であるが、恐らくそれは空爆シーンを「地獄の黙示録」から勝手に流用したからであろう。コッポラ先生は怒っていいと思います。

 

 

 コモドも巨大ならオッパイも巨大(最低)

 

まさかのゾンビ映画展開に喜んだ人も多いのでは?

 

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