ザ・スタッフ
ゾンビのデザート

監督:ラリー・コーエン

脚本:ラリー・コーエン

出演:マイケル・モリアーティ、アンドレア・マルコヴィッチ、
ギャレット・モリス、ポール・ソルヴィノ

ストーリー

 ジョージア州ミッドランドの地下から謎の物体“スタッフ”が発見され、アイスクリームやヨーグルトに並ぶ革命的なデザートとして瞬く間に市場を席巻した。事態を重く見たライバル会社は産業スパイのラザーフォードを送り込み、製造の秘密を探ろうとする。しかし、調べれば調べるほどこの食べ物はオカシイ。材料が全く不明な上に、認可の判を押した役員連中は全員どこかへ失踪しているのだ。何と、“スタッフ”は地球侵略を目論む謎の知的生命体であり、食べた人間を思い通りに操っていたのだ。ラザーフォードは“スタッフ”の広告担当である二コールを引き連れ、“スタッフ”製造工場のあるミッドランドに行くことを決意する。

 一方、冷蔵庫の中で這いずり回る“スタッフ”を目撃ドキュンしてしまったジェイソン少年は、食欲が失せたのか“スタッフ”を食べることを徹底拒否。「え〜ウマイのに〜」と言いながらムシャムシャ頬張る家族を尻目に家出を決行し、ラザーフォードらとミッドランドへ飛ぶ。

 現地の私設軍隊に協力を要請し、“スタッフ”製造工場の職員らを皆殺しにするラザーフォード達(いいのか?)。無事、工場は壊滅し、生き残った一同はラジオ放送で“スタッフ”の危険性を訴えるのであった。

レビュー

 世界初、アイスが襲ってくる映画ということで、マニアの間ではそれなりに有名なこの作品。こんなフザけた映画のDVDが500円で、しかも田舎のショボイ本屋で買える時代が来るとは夢にも思っていませんでした。オマケに「ゾンビのデザート」なんて妙チクリンな副題付きで。これをゾンビ映画に分類するのは流石に無理があるのかもしれないが、“スタッフ”中毒になった人間がウラーッと襲ってくる姿はゾンビに見えなくも無いし、殴っただけで顔面が簡単に弾け飛んだりする異常なモロさもゾンビと同様だ。ただし、ビビューッと派手に噴き出すのは血飛沫じゃなくてアイスクリームなんだけど。

 そんな偽ゾンビどもは置いといて、この映画の主役はやはりアイスクリーム。ある時は犬の口から、またある時は布団の中からビビビビューッ!と脈絡なしに飛び出す八面六臂の大活躍っぷりは、その妙にウマそうなブヨブヨ感と相まり、その場でソフトクリームをパクつきたくなるような魅力に溢れている。また、味方と思われていた黒人の口が縦に大きく開かれ、やはり例のブヨブヨがウニョニョニョーンと派手に逆流してくる下品極まりないクライマックスは、一時停止ボタンを押して練乳のガブ飲みを決行したくなるほど素敵である。

 というわけで、何でこのDVDが「ベン・ハー」や「名犬ラッシー」に紛れて本屋に並んでいるのか、納豆アイスの存在以上に理解出来ませんが、こうなったら次回は是非、トマトが襲ってくる某映画も500円で発売してください。あ、雪だるまが襲ってくるやつでも全然OK。

 

 

布団から飛び出たアイスに襲われるオッサン

    

口からアイスが飛び出て息絶えるオモシロ黒人

 

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