アンデッド

監督:ピーター&マイケル・スピエリッグ

脚本:ピーター&マイケル・スピエリッグ

出演:フェリシティ・メイソン、ムンゴ・マッケイ、           ロブ・ジェンキンス、リサ・カニングハム

ストーリー

 田舎町バークレーに、大量の隕石が降り注いだ。隕石を直撃した住民はゾンビと成り果て、町の人間を襲い始める。噛まれた者もゾンビ化し、町は数時間で壊滅状態となった。今年のミス・バークレーであるレネもゾンビに襲われるが、銃器ショップを経営する変人マリオンに救われる。マリオンの銃器ショップには更に、ウェインとサリアンヌのカップル、警官のハリソンとモリーら4人の生存者が逃げ込んでくる。しかし、ゾンビの群れは容赦無くショップへと雪崩れ込んできた。マリオンが3連ショットガンで応戦するものの、次々と襲い掛かるゾンビ集団に押されてしまい、ついにはショップを放棄して脱出するハメになってしまった。

 一同は車に乗り込んで町からの脱出を図ろうとするが、巨大な壁が彼らを拒んだ。ハリソンは無謀にもロッククライミングで乗り越えようとするが、案の定落下してしまい死亡する。一方、相棒のモリーも強烈な光に包まれ、上空へと吸い込まれてしまった。異常な雨が降り注ぐ中、残された4人はスーパーマーケットへと避難する。レネらはマーケット内のゾンビを駆逐するが、その時突然宇宙人が現れた。反射的にウェインが一匹を射殺するが、マリオンは謎の水を浴びせられてしまい、上空へと吸い上げられる。

 3人は壁を乗り越えるために飛行場へと向かう。そこに現れたゾンビは、雨を浴びることにより元通りになっていた。そして、モリーやマリオンと同様に、上空へと吸い込まれていく。そう、宇宙人はバークレーの人々を救うために、ボランティアで雨を降らしていたのだ。例の壁は、感染を広げないための処置であった。やがて、レネとサリアンヌも宇宙人に遭遇し、強烈な光に包まれていく。一方、ウェインは一人でセスナ機に乗り込み、壁を乗り越えることに成功する。数分後、上空で干されていた人間が次々と地上へ帰還し、町は元通りになったかに見えたが…

 壁を乗り越えたウェインから感染が広がり、国中がゾンビの危機に晒されていた。頼みの綱のマリオンもゾンビと化してしまい、レネは一人で戦うことを決意。自分の牧場に非感染者を避難させ、彼女は4連ショットガンを握り締める。

レビュー

 オーストラリア産のトンデモゾンビ映画。超低予算で製作されたものの、大量に降り注ぐ隕石や上空に浮かび上がる人間のビジュアルインパクトは、少しも低予算だということを感じさせない。ゴア描写も迫力満点で、スコップが脳天に刺さったゾンビの顔面がベロ〜っと剥がれて眼球がポロリしたり、上半身をショットガンで吹き飛ばされたゾンビが下半身だけでヨタヨタ歩いたりする

 お隣のニュージーランドで製作されたゾンビ映画「ブレインデッド」には、カンフー神父という強烈なキャラが登場したが、本作「アンデッド」もマリオンという名のデブ親父が大活躍する。もう、ホントこの親父が傑作で、最初は3連ショットガン(ショットガンを3つ重ねて束にしたバカ武器)を愛用しているが、弾切れになると背中からビョーンという効果音と共に拳銃が飛び出てくる。その後、いきなり前宙をかまし、天井にぶら下がりながらゾンビをメッタ撃ちにするのである。他にも、コイツが突拍子もなく車から全裸で降りてくるシーンは爆笑必至の名場面だ。

 ストーリーに関しては賛否両論あるものの、不思議な雨、そびえる壁、吸い上げられる昆虫などの怪奇現象が、全て解明されるクライマックスはお見事である。月並みな言い方だが、パズルのピースが埋まっていくような快感を覚えた。だからこそ、前半部分をもっとテンポ良く演出してほしかった。特に武器屋の地下シェルターに入ってからのやりとりは、軽く仮眠がとれるほどクソ長い。登場人物の醜い口論を描き、ロメロ風の密室劇に仕立てようとしたのだと思うが、この映画のノリにそんなものは要らないでしょ。

 まぁ、そんな不満もラストシーンの、柵の向こうに立ち並ぶゾンビの大群や、ヒロインの4連ショットガンを見たら全て吹き飛んでしまったんですが。

 

デブ親父の3連ショットガンに…

 

ミス・バークレーの4連ショットガン!

 

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