スピーシーズ２

監督：ピーター･メダック

製作：フランク･マンキューソJｒ．

出演：マイケル･マドセン、ナタｰシャ･ヘンストリッジ

ストーリー

　火星から帰還した宇宙飛行士達はエイリアンのDNAに侵食されていた。乗員の一人、パトリックは徐々にスピーシーズとしての本能を覚醒させ、手当たり次第に女を捕まえ交尾を開始する。事が終ると胎児が女性の腹を破って生まれてきた。エイリアンと人間のハーフである混合種を大量に誕生させてしまったパトリックは、彼らを郊外の納屋へと隠してた。一方、女性ばかりを狙った連続殺人事件を宇宙人の仕業だと睨んだ政府は、前回の死闘を生き延びたローラとプレスを召集。ローラはシルのクローンであるイヴを誕生させ、研究を重ねていた。

　事件を火星から帰還した宇宙飛行士の仕業だと確信したローラとプレスは、シャトルのクルーの元へと向かう。女性飛行士のアンは旦那とのセックス終了後、胎児が腹を突き破り絶命していた。遅かった！急いで黒人飛行士デニスの元に掛け付け、挿入直前の彼を保護して血液検査をする。しかし、デニスは感染していなかった。そうなると残るはパトリックのみ…。イヴの力でパトリックの位置を探知し、プレスとデニスが彼を捕獲することに成功した。

　研究所へと連行されたパトリックは、純血種であるイヴに惹かれていた。一方、イヴもまた生殖本能に目覚め、パトリックを求め始める。パトリックとイヴは愛の逃避行を開始し、混合種を匿っている納屋で愛し合う。そんなアツアツ（死語）の２匹を追ってきたプレス、デニス、ローラの３人は、納屋中に巣食う混合種の繭にデニスのＤＮＡ配合スプレーをぶっ掛ける。１人だけ感染しなかったデニスの遺伝子はスピーシーズたちに効果絶大のようだ。そして、イヴは交尾中に人間側へと寝返り、背中のトゲでパトリックを貫く。怒り狂ったパトリックはイヴを殺害するものの、プレスの投げたデニスの血液付き農具に触れただけでドロドロに溶けてしまった。デニス最強！

　全てが終った後、緊急搬送車で運ばれるイヴの遺体を突き破り、純血種の胎児が誕生した。そして、それを無表情で眺める混合種の少年の姿もあった。

レビュー

　「エイリアン２」がエイリアンの数を倍増して観客を圧倒させたのと同じように、本作「スピーシーズ２」ではエロを倍増させて観客を唖然とさせた。スピーシーズに侵食され、レイプマンと化したパトリックが姉妹を同時にバコバコ、売春婦を見つけてバコバコ、スーパーで見かけた女を追いかけ回してバコバコ。濡れ場の後には必ず、女の腹がバカッと裂けて胎児が飛び出すサプライズ映像があるので、これをネタに使う人がいるのなら注意が必要である（いねえよ！）。

　終盤には何と、宇宙人同士のセックスシーンまでもが用意されている。その後、裏切ったイヴがパトリックに殺される衝撃の展開があるのだが、あれはどう見てもフェラ○オを強制されて顎が外れて死んだようにしか見えない。っていうか絶対にそう。これを見て興奮するのは宇宙人だけだと思うが、こんなものを真剣に映像化したスタッフ達の努力に心から拍手を送りたい。

　内容の割りには大人しかった前作に比べ、本作はイイ感じにスタッフが暴走してくれたようで、畳み掛けるようなエログロ映像に一喜一憂していると、あっという間に映画が終ってしまう。実はストーリーが矛盾だらけだったり、前作のオチが無かったことになってるのには目を瞑り、ここは素直にエロとグロの洪水をタップリ楽しみたい。

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