スピーシーズ
種の起源

監督:ロジャー・ドナルドソン

脚本:デニス・フェルドマン

出演:ベン・キングスレー、マイケル・マドセン、ナターシャ・ヘンストリッジ

ストーリー

 地球外生命体を研究するグループが、外宇宙に向けてメッセージを放った。数十年後、その返信と思われるメッセージが地球に届き、そこに記されていたDNA配列を基に新たな生命体―シルを創造した。シルは外見こそ幼い少女に見えるが、その内側には恐るべき力を秘めていた。そしてある日、度重なる実験に耐えかねたシルは研究所から脱走し、LAに潜伏した。

 プロジェクトの責任者であるフィッチは、殺し屋のプレス、霊能力者のダン、科学者のローラとアーデンを召集し、対策チームを結成。シルの捜索に乗り出す。一方、数日で成人になったシルは生殖本能に駆られ男狩りを繰り返していた。しかし、男運にめぐまれないのか、良い男が見付からずにいた。そんな時、シルはアーデンと接触し、種を宿すことに成功。用済みのアーデンは惨殺され、本当の意味で昇天する。

 地下で出産しようと目論むシルを追うメンバー達。フィッチは下水道から現れたシルに瞬殺されるが、他のメンバーは徐々にシルを追い詰めていく。シルは胎児を産み落とすが、ダンがそれを火炎放射器で焼却する。怒り狂いダンに襲い掛かるシルもまた、プレスのショットガンにより顔面を吹っ飛ばされるのだった。

 全てが終わった後、シルの触手を齧った一匹のネズミが、スピーシーズとして覚醒しようとしていた…

レビュー

 「木曜洋画劇場」お気に入りのB級エイリアンもの。開始数分で、幼女が触手に包まれて美女に変身するというエロゲー顔負けのシーンが挟まり、その後はセクシー美女の子作り奮闘記が開始される。散々っぱら裸で男を誘惑するものの、相手が糖尿病だと分かると態度を急変させ、「やっぱやめた」と突き放す鬼畜っぷりが最高である。ヤル気満々だった男にしてみれば堪ったものでは無いだろう。そんな彼女がついに運命の男を見付けて交尾をするのだが、事が終了した途端に腹を擦りながら「動いたわ!」とホザくシーンに大爆笑してしまった。いくら何でも早すぎだろ!

 そのセクシーエイリアンを追う対策グループも個性溢れるというか、何処か頭のネジが外れたような連中が揃っているのは嬉しい限り。一流の殺し屋や科学者を雇うのは分かるが、霊能力者ってどうなのよ?殺し屋も殺し屋で好きな人に思いを伝えられずにモジモジしてるし、科学者はナンパに失敗してついうっかりエイリアンとセックスしちゃうし。リーダーのフィッチも絶対にオカシイ。「こっちにシルがいる」と助言する霊能力者に対して「デタラメ言うな!」と一喝するが、雇ったのはコイツ自身である。少しは信じてやれ。

 基本的にはエロとグロしか記憶に残らない映画だが、H・R・ギーガーの手掛けたエイリアンの造型は最高である。艶かしいデザインもさることながら、乳首から触手がビローンと伸びたりする変態的なギミックも面白い。ラストに正体を現すコイツとの攻防戦を見ただけで、結構面白い映画を観賞した気分になってしまうのもギーガーの成せる業であろう。

 

開始数分で幼女から触手!

 

セックス終了直後に「動いたわ!」

 

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