JUNK
死霊狩り

監督:室賀厚

脚本:J・B・ベイカー、葛木容子、寺尾恵美子

出演:嶋村かおり、江原修、岸本祐二、
殺陣剛太、田中弘太郎、三羽

ストーリー

 沖縄の郊外にある工場。米軍の科学者達はそこで死体を蘇生させる薬品を開発していた。しかし、薬を投与された全裸の女性がゾンビ化し、科学者全員を食い殺す事故が発生した。

 サキ、アキラの所属する宝石強盗団が別の組織と取引をするために例の工場へ訪れた。そこで彼らはゾンビに襲われた挙句、到着した組織の連中にも裏切られるという踏んだり蹴ったりの事態に陥っていた。激しい銃撃戦によって、ビンに入っていた薬品が標本の死体に降り注ぎ、次々とゾンビが増殖していく。あっという間に組織の連中は食い殺され、宝石強盗団もサキとアキラを残して全滅する。

 事態の収拾を図る為、薬品の開発者である中田が工場へと到着した。起爆装置を仕掛けようとするが、全裸の女性(どうやら中田のらしい)に妨害され絶命する。サキとアキラは全裸女性を倒し、工場を爆破することに成功した。

レビュー     

 死体が新薬で甦るという設定は「サンゲリア2」「バイオハザードを彷彿とさせる。布袋に包まれたゾンビがゆっくりと起き上がるショットや、掴んだ内臓をゾンビが俯き具合にモグモグするシーンはまんま「サンゲリア」。中田の妻のパワフルでアグレッシブな動きはどう見ても「死霊のはらわた」のゾンビそのものだし、電気で絶命する設定は「バタリアン2」から頂いたに違いない。過去のゾンビ映画のお手軽パッチワークみたいな作品だが、少なくともイタリアの屑ゾンビ映画などよりは何倍も楽しめる快作であることは確かである。

 そもそも邦画のゾンビ映画事情はイタリアよりも酷く、「代官山ワンダーランドHORROR」「ザ・デイ・シャッフル死霊の群れ」など、良作駄作云々の前にビデオデッキにテープを入れるのすら躊躇してしまうゴミ屑で溢れているので、本作のように1本の作品として観られるゾンビ映画は極めて貴重だと思う。ここ数年になってようやく「VERSUS」「STACY」といった、個性溢れる佳作が増えてきているので、今後のジャパニーズ・ゾンビにも頑張ってほしいものである。

 

「サンゲリア」そっくり

 

「バタリアン2」そっくり

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送