富江
replay

監督:光石冨士朗

脚本:玉城悟

出演: 山口沙弥加、窪塚洋介、
松尾政寿、宝生舞

ストーリー

 医師や看護婦が、次々と姿を消している森田病院。その院長である森田健三もまた、謎の失踪を遂げてた。彼の行方を探すひとり娘の由美は、ある日立花医師から父親の日記帳を渡されるが、それはある少女のお腹から摘出された生きた女の首の観察記録だった。そして、左目の下にほくろのあるその首の女の名前は富江と言った。同じ頃、森田病院に入院していた大学生・文仁も、友人の謎の死の背後に富江という名の女の存在を突き止めていた。偶然知り合った由美と文仁は、富江の正体を掴むべく調査を開始するが…

レビュー

 曲者揃いの「富江」シリーズの中では最も万人向けで判りやすい作品。「replay」と銘打ってはいるものの前作との繋がりは皆無で、本作から観賞してもさほど問題は無い。「富江」入門編としてオススメできる1本である。山口紗弥加はフレッシュな演技で初々しいし、大麻でラリってビルからアイキャンフライする前の窪塚洋介が出演しているのも貴重といえば貴重

 ベースとなっているエピソードは「富江PART2 森田病院編」と「地下室」だが、山口沙弥加演じる主人公の森田由美は映画オリジナルのキャラである。一方、もう1人の主人公ともいえる富江だが、前作の管野美穂からバトンを引き継いだ宝生舞が演じている。宝生舞のおっかない顔は確かにホラー向きだが、やはり原作の富江のイメージとは違うような気がする。前作はゴキブリだったから今回はウジ虫じゃけんのう!とばかりにウジ虫を手にとってゲラゲラ笑う姿も下品な感じでやっぱり富江らしくない。まぁ、モノホンのウジ虫を頭から被った宝生舞は大した女優だと思うが。

 本作の最大の見所は何といってもSFX。低予算揃いのイトジュン映画の中ではそれなりに予算があったのか、前作では見事にスルーされた富江ならではの見せ場が満載である。冒頭の、切開された少女の腹部から富江がギョロっと覗き込むシーンや、切断された首の断面から新たな富江の首が生えてくるシーンなど、原作で見たシーンが見事に映像化されていて思わず感心。本作は「うずまき」との2本立てで公開されたらしいが、劇場で観賞した人はさぞかし濃い3時間を堪能したことであろう。

 

 

   腹部が異様に膨れた少女。医者が切開すると…   富江が体内で成長していた!前作を意識したオープニング

 

  今回は富江の再生シーンも描かれる。気持ち悪い      生首富江vs女子高生!前作と違って見せ場も多い

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