富江
re‐birth

監督:清水崇

脚本:藤岡美暢

出演: 酒井美紀、妻夫木聡、遠藤久美子、
黄川田将也、忍成修吾

ストーリー

 美大生の木股英雄は、富江をモデルとして肖像画を描いていたが、富江にその絵を無惨に切り裂かれ、発作的に富江を殺害してしまう。彼は友人の青山巧、細田俊一の手を借り、富江の遺体を山中に埋める。

 後日、巧、俊一、英雄達の参加した合コンの場に、参加予定の無い女性の姿が…それは紛れも無く、死んだ筈の富江だった。その夜、錯乱した英雄が自殺。やがて俊一、俊一の母・朋子、巧、そして巧と同棲している恋人のひとみまでもが、富江によって次第に人生を狂わされてゆく…。

レビュー

 シリーズ第3弾。監督は「呪怨」の清水崇。出演も妻夫木聡に黄川田将也、忍成修吾と、今をときめく若手俳優陣が集結しているが、肝心の富江役が酒井美紀なのはシリーズ最大のミスキャストだった。母性的な雰囲気漂う清楚な顔立ちの酒井美紀が、男たちを惑わす悪女キャラを演じている違和感は尋常では無く、男に媚びる際に用いる甘えた口調もあまりのワザとらしさに失笑を誘う。

 原作「画家」のエピソードを下地にしながらも、今回の富江は何度殺されても復活するしぶとさや、ウイルスのように人に伝染していく恐怖、更には血液から再生を遂げる物体X級の生命力を強くアピール。中でも、単なる嫉妬心から富江の使用していた口紅をこっそり使ったヒロインが、次第に心も体も富江に乗っ取られていくのは不条理ここに極まれりといった感じで、ここまで富江を手の負えない化物として描いているのは、シリーズ全体から見ても本作ぐらいなものである。

 また、本作最大の見所ともいえるのが、母子そろっての富江解体作業で、「やっぱり男の子は力があるわねえ」や「昔もこうやって一緒に夏休みの工作を作ったよね」などの呑気な会話を交わしながら、風呂場でギコギコと富江の首を切断していくのが実に悪趣味で、その後の地面を這う生首vs母親の戦いも含めて必見のシーンになっている。

 

 

   富江を仲良く解体する母と子のシーンは必見             生首だけでも余裕で地面を這う富江

 

    富江の髪の毛に肉体を乗っ取られた犠牲者      富江の口紅を塗っただけなのに富江化してしまうヒロイン

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