ジョーズ4
復讐編

監督:ジョセフ・サージェント

脚本:マイケル・デ・ガズマン

原作:ピーター・ベンチリー

出演:マイケル・ケイン、ロレイン・ゲイリー、
マリオ・ヴァン・ビープルズ、カレン・ヤング

ストーリー

 アミティ。心臓病で死んだブロディの跡を継ぎ、警官となった次男のショーンは海のパトロールに出ていたが、突如人喰い鮫に襲撃されて死んだ夫ばかりでなく、最愛の息子さえも失ったエレンは悲しみに暮れ、長男のマイクが住むバハマへと旅立つ。マイクはカーラという名の女性とめでたく結婚し、可愛い娘もいた。エレンはマイクに鮫が復讐してるから海には入るなと告げる。

 母の忠告(つーか狂言)を無視して、バハマの沖合いで巻貝を研究中のマイクと相棒の黒人ジェイク。しかし、そんな彼らの前を巨大鮫が襲い掛かる。わざわざアミティからバハマまで追っかけてきたらしい。一方、エレンはセスナパイロットのホーギーに一目惚れ、2人は乳繰り合っていた

 数日後、海水浴客を巨大鮫が襲う。マイクの娘のシーアも襲われたが、間一髪で難を逃れる。ついにブチきれたエレン。これ以上ブロディ一族を殺させてなるものかと、単身ヨットに乗り込み海へと出航。気の触れた婆さんの回収にセスナで向かったマイク、ジェイク、ホーギーの3人はエレンとヨットを発見し、さっそく救助に降り立つが、ジェイクが突如現れた巨大鮫の餌食になる。怒りに燃えるエレンはヨットの船首を鮫に突き刺し粉砕、そして爆発(何で?)。見事、息子ショーンの仇を討つのであった。

レビュー

 鮫が意図的にブロディ一族を襲っていたという衝撃の真実がここで明らかになる。確かにこれで、前作、前々作と続けてマイクとショーンが襲われた偶然にも説明が付く。…説明は付くが腑に落ちないジェイソンの正体は寄生虫だよ級の破壊力を持つ、ファンの期待の斜め上をいった最高にタチの悪い後付け設定である。

 いきなりショーンが食い殺される冒頭も衝撃的だ。「エイリアン3」でニュートが死んでた時もショッキングだったが、ショーンはシリーズ皆勤賞だっただけに「エイリアン3」より始末に負えない。それにしてもこの坊や、ツイていないにも程があるのではないか。「ジョーズ2」で鮫に襲われ「ジョーズ3」では兄貴にセックスを邪魔された挙句、やっぱり鮫に襲われ、本作では冒頭でいきなり食い殺されるのである。それも片腕を食われて散々苦しんだ後に、海底へと引きずり込まれるのだ。劇中に挿入される1作目の幼き頃のショーンの映像が胸にズッシリと来る。観客にこんな悲しい思いをさせ、この監督は一体何を考えているのだろうか。きっとも考えていないんだろうな

 本作の脚本を読んだスピルバーグは「まるで海に向かって連発銃を撃ってる気分になったよ」と意味深なコメントを残している。一見絶賛しているようにも取れるが、これは恐らく「俺のジョーズを滅茶苦茶にしやがって撃ち殺すぞこのタコ!」を遠回しにコメントしたものと思われる。

 

さよならショーン君…合掌

 

今回は船首を突き刺して撃破だ!笑え畜生!

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送