学校の怪談4

監督:平山秀幸

脚本:奥寺佐渡子

出演:豊田眞唯、広瀬斗史輝、笑福亭松之助、原田美枝子

ストーリー

 夏休み。弥恵と恒の兄妹は、海辺にあるいとこの家へと遊びに来ていた。同じ頃、地元の子供達の失踪事件が立て続けに起こっており、兄妹もこの事件に巻き込まれ、神隠しにあってしまう。どうやら犯人は、大昔に学校でかくれんぼをしていて、大津波に巻き込まれて死んでしまった少年少女の怨霊らしい。兄を救おうとする弥恵は、当時の事故を生き残り、今は成仏出来ずにウロウロしている文房具屋のジジィを引き連れ、異世界にそびえ立つ廃校へと向う。

 魚の骨の怪物、巨大プランクトンなど、空気の読めてない連中を軽くスルーし、ついに子供達と親父を成仏させた弥恵。失踪した子供達と恒も無事発見されて、全てが丸く収まった。

レビュー

 無国籍クリーチャーズとの緊張感ゼロな鬼ごっこをしていた旧作とはガラリと雰囲気を変え、本作は妙にジットリとした恐怖演出が多い。今まではテンパってるようにしか見えなかった子役達の演技も、やけに自然で落ち着いている。正直、あまりの出来の良さに驚いた。まぁ、人面蟹とか魚の骨とか魔列車とか多少の暴走もあったが、全体的な出来の良さから見れば十分許容範囲だろう。ただの珍しい化け物見世物ショーと成り果てていた前作から、奇跡の復活を果たしたことに意味があるのだから。

 実は本作、「千と千尋の神隠し」よりも早く神隠しネタを扱い、家族の為に奮闘、成長していく少女の姿までも描いている。更に「ハイド・アンド・シーク」よりも早くかくれんぼネタを使っているのも無視出来ない事実だろう。とにかく良く出来た作品なので、気になる方は迷わず観賞してみることをオススメする。

 

こうしてみると実写版「千と千尋」に見えなくもない

 

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