フレディvsジェイソン

監督:ロニー・ユー

脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー

出演:ロバート・イングランド、ケン・カージンガー、
ジェイソン・リッター、モニカ・キーナ

ストーリー

 エルム街の住民は、夢を抑制する薬を使い、フレディの存在そのものを抹消しようとしていた。このままでは面目丸潰れのフレディはジェイソンにエルム街の住民を殺してもらい、自分の存在を思い出させるという常人には理解出来ない作戦ジェイソンの夢の中へと侵入する。蘇生したジェイソンはエルム街へと出張。セックスに明け暮れる若者を殺害し、現場に居合わせたローリーに恐怖を与えた。

 若者が次々と惨殺される中、精神病院で治療を受けていたウィルが脱走を図る。彼は数年前、フレディと遭遇してしまい、大人達によって意図的に隔離されていたのだ。かつての恋人だったローリーとはパーティ会場で再会するが、ジェイソンもパーティへと乱入し、調子に乗ってフレディの狙った獲物を横取りする。さすがにこれにはフレディもブチ切れた

 夢を抑制するヒプノシルを奪うため、精神病院へと侵入するローリーとウィル。しかし、最悪なタイミングでジェイソンが現れる…が、フレディが大量の鎮静剤を注射。オイタが過ぎるジェイソンを夢の中へと引き込み、水責めにする。

 黒幕であるフレディを倒すにはジェイソンの力が必要だという結論に達した一同。グロッキー状態にあるジェイソンだが、クリスタルレイクに連れて行けば地の利で勝てるのではないかという常人には理解出来ない作戦クリスタルレイクへと向かう。何とかジェイソンは復活し、フレディも現実世界に姿を現す。そして始まるフレディとジェイソンの死闘。鉈が切り刻まれるジェイソン!鉄の爪が胴体を貫通するフレディ!自分のメインウェポンで大ダメージを負った両者は痛み分けという形で直りするのであった。

レビュー

 タイトルに嘘偽り無く、ジェイソンとフレディが血反吐を撒き散らしながらガチでぶつかり合う奇跡のような映画。何よりストーリーが秀逸で、「13金」「エルム街」両シリーズのお約束を盛り込みファンを満足させ、2大殺人鬼の対決に違和感なく移行させるクライマックスの展開は神業と言っても良い。似ているようで全く性質の異なる両シリーズを1つにまとめ上げた製作者の手腕はお見事としか言いようがなく、脚本家は本気で天才なんじゃないかと思ってしまった。…とは言っても、これまで散々っぱら湖に浸かっていた筈のジェイソンの弱点が水とか、「ザ・ファイナルナイトメア」では完全に壊滅状態にあったスプリングウッドが普通に健在だったりする点など、実は腑に落ちていない点も多々あるのだが。

 本作が劇場公開された際、映画館に来ていた学生らしきグループが上映前に「ジェイソンは知ってるけどフレディって誰なの?」なんていう会話をしていた。その時、本作のストーリー同様に現実世界でもフレディの存在が忘れ去られているという事実に何だか悲しくなってしまったのを強く覚えている。自分にとってのフレディとは、完全にトラウマである。深夜の地上波で放送した5作目「ザ・ドリームチャイルド」がファーストコンタクトであったが、その衝撃は計り知れないものがあった。夢の中でジワジワと変態チックに若者を虐殺していくその姿にチビるほど恐怖し、その夜は寝たらフレディが出る…と思い一晩中頑張って起きていたという、今では何だか微笑ましくも思える素敵な思い出もあったりする。そんな個人的にトラウマだった殺人鬼をボッコボコに殴り倒してくれたジェイソンに拍手を捧げたい。陰湿ロリコン野郎に制裁を加えた童貞ホッケーマスクに乾杯!

 

この勝負、ジェイソンの勝ち!

 

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