フロム・ダスク・ティル・ドーン

監督:ロバート・ロドリゲス

脚本:クエンティン・タランティーノ

出演:ハーヴァイ・カイテル、ジョージ・クルーニー、
クエンティン・タランティーノ、ジュリエット・ルイス、
サルマ・ハエック、トム・サビーニ

ストーリー

 アメリカ各地で強盗殺人を繰り広げたゲッコー兄弟は、警察の追及を振り切るべく、あるモーテルで牧師を辞めて放浪の旅を続けるフラー一家を人質に獲って国境を突破、メキシコに逃げ込んだ。ナイトクラブ「ティッティー・ツイスター」で現地の組織の使者と落ち合う予定の兄弟は、使者が来るまで店で一夜を過ごすことになったが、そこは吸血鬼の巣窟と化していた。かくして、夜更けから夜明けまでの戦いが始まる。

レビュー

 ロドリゲスとタランティーノが悪ノリして作ったジャンル分け不能のバカ映画。前半は強盗兄弟の逃亡劇が延々と続く感じだが、後半で彼らが迷い込んだ酒場が吸血鬼の巣窟だったのだからさぁ大変、物語は唐突にヴァンパイア軍団vs荒くれ者どもの血で血を洗う壮絶スプラッタームービーへと変貌を遂げる。

 予測不能で奇想天外な上に支離滅裂なストーリーも魅力的だが、この映画に関しては特にキャスティングが秀逸であったと声を大にして言いたい。スイーツ(笑)な女性に人気のジョージ・クルーニーと、変態監督のタランティーノが兄弟という時点で既に狂ってるが、劇中でのタランティーノも超サイコな役柄で、簡単に人質をぶっ殺したり年端もいかぬ少女に誘惑されたと勝手に勘違いして襲おうとする。圧巻なのが酒場で女性の足を恍惚とした表情で舐め回すシーンで、ぶっちゃけ吸血鬼よりもこの変態の方が遥かに怖い。しかも脚本を書いたのはタランティーノ本人なのだから尚更始末に負えない。

 血を吸うというよりは、ゾンビばりに肉を食い千切る吸血鬼の造形も素晴らしく、KNB・EFXの抜かりのない仕事っぷりには感心させられる。それに対抗する武器も実に個性的で、クルーニーの兄貴は先端に杭を付けたモータードリルで武装するし、神父はショットガンで十字架を作るし、トム・サビーニ先生(たまたまそこにいた)は股間に仕込んだ拳銃と鞭で大暴れ。それまで大人しかった人質の少女(ジュリエット・ルイス)までもがボーガンで吸血鬼をガンガン殺しまくるのが実に痛快で、このハチャメチャなお祭り騒ぎなノリは同監督の「プラネット・テラー」で極致に到達する。そちらも傑作。

 

 

生足を嬉しそうにしゃぶるタラちゃん。すっげーキモイ  

     

吸血鬼化するサビーニ様。アンタ輝いてるよ!

 

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