デモンズ2

監督:ランベルト・バーヴァ

製作:ダリオ・アルジェント

出演:デヴィッド・エドウィン・ナイト、ナンシー・ブリッリ、
コラリーナ・カタルディ・タッソー二、アーシア・アルジェント

ストーリー

 舞台は超高層マンション。友人を集めて誕生日パーティを開いたサリーだが、どうも機嫌が悪い。自室でテレビ番組を見ていると、「デモンズ」という名のホラー映画が始まる。そして、信じられないことに劇中内のデモンズがブラウン管から抜け出し、襲い掛かってきたのだった。負傷したサリーはやがてデモンズ化し、誕生日パーティを楽しむ友人達を惨殺する。デモンズ化現象はマンション中に広まり、住民達は次々とデモンズとなっていった。

 ジョージと妊娠中の妻は、屋上から隣のTV局へと飛び移り、脱出を図る。そこで無事に赤子も取り出され、幸せイッパイの彼らは外の世界へと旅立つのだった。

レビュー

 どうやら、ランベルト・バーヴァは本当に才能が無いらしい。舞台を映画館からマンションへと変えただけで、話の展開的には前作と全く一緒。チンピラがヤクでラリってるシーンを意味無く挟むのも一緒。それが本編に一切絡んでこないのも一緒。ラリってるのはチンピラじゃなくて監督の方だった

 ところがドッコイ、私は前作より本作の方が楽しめてしまった。物語終盤、ボディービルダー達が地下駐車場で、デモンズ相手に派手なドンパチを繰り広げるのだが、このシーンだけはゾンビ映画の面白さを見事に凝縮していた。娘を守るために奮闘していた親父が無残にも惨殺され、デモンズ化。やがて、車の中で泣き叫ぶ愛娘に襲いかかろうとするのである。その後の展開は一切描かれていないが、恐らく娘は惨殺されてしまったのだろう。この容赦無い展開はゾンビ映画の醍醐味であると言える。

 しかし、世間での評価は甘くはなかった。本作の出来の悪さに映画会社もブチキレてしまい、ダリオ・アルジェントはランベルト・バーヴァに見切りを付けざるを得なかった。代わりに新人ミケーレ・ソアヴィを起用し、企画中だった「デモンズ3」を別内容に作り変えさせた。それが良い結果を生み、「デモンズ3」は見事な秀作となったのである。なお、ランベルト・バーヴァの方はその後も「グレイブ・ヤード」「デモンズ5」など怖くないホラー映画を撮り続け、現在に至る。

 

まだ純真無垢な頃のアーシア・アルジェント

 

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