地獄の門

監督:ルチオ・フルチ

脚本:ルチオ・フルチ、ダルダーノ・サケッティ

出演:クリストファー・ジョージ、カトリオーナ・マッコール、
カルロ・デ・メイヨ、アントネッラ・インテルレンギ

ストーリー

 ニューヨークで交霊会に参加した霊媒師メアリーは、ダンウィッチの墓地でトーマス神父が首吊り自殺を遂げる姿を霊視する。神父は自殺という冒涜行為によって地獄の門を開き、世界を破滅しようとしていたのだ。あまりの恐怖でショック死したメアリーは、一度埋葬されるも棺の中で息を吹き返し、彼女を救出した新聞記者ピーターと共に、地獄の門を閉じるべくダンウィッチへ向かう。

レビュー

 残酷描写はネッチリ、ストーリーはサッパリの地獄の門シリーズ第1弾。ゾンビ発生の原因を“人工衛星落下による放射能汚染”という科学的な理由付けを行っていたロメロのゾンビとは違い、フルチのゾンビはあくまでオカルト的な要因で出現するようだ。“神父の自殺により地獄の門が開いた”という分かったような分からんような理由だけで死者が蘇り、人間を襲うのだから驚きである。ゾンビ連中の行動パターンもロメロのソレとは異なり、標的の顔面に汚らしくミミズだらけの泥んこをベチャッと押し付けたり、メンチを切ることによって相手の口から内臓を逆流させたり、後頭部ごと脳味噌を握り潰したりする。

 前作でも大ハッスルだったデ・ロッシの特殊メイクだが、今作では本格的にその才能を開花させる。特に圧巻なのが、車でイチャつくカップルを神父のゾンビが襲撃するシーンで、女性の口からまるで滝のように内臓がドボドボと流れ出るシーン。これを撮影する為に、本物のラマの生肉を女優に咥えさせたそうだが、後日、その女優は寄生虫に感染して入院というシャレにならない事態に陥ったらしい。実にフルチ映画らしいエピソードである。

 

本物のラマの生肉を咥えさせられた悲惨な女優

 

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