ハウス・オブ・ザ・デッド

監督:ウーヴェ・ボル

脚本:デイヴ・パーカー、マーク・A・アルトマン

出演:ジョナサン・チェリー、オナ・グローアー、
クリント・ハワード、ユルゲン・プロホノフ 

ストーリー

 パーティで賑わう孤島。バカな若者達が遊び狂う中、突如としてゾンビの大群が乱入し、若者達は惨殺されてしまう。カーク船長の船に乗り、遅れて孤島へと到着したアリシア達にもゾンビが襲い掛かるが、生き残ったルディーらと合流し、カーク船長の密輸していた大量の銃器を手にゾンビ集団に立ち向かう。

 仲間が次々と倒れ、生き残ったアリシアとルディーはゾンビを製造していた張本人であるツギハギだらけの男と出会う。永遠の命を求めるが故、自分自身もゾンビと成り果てた哀れな男を倒すためにアリシアとルディーは奮闘する。辛くも闘いに勝利するが、剣先が腹部に刺さったアリシアは絶命。救援に来た黒服の男にルディーは自分の名を明かす。私はキュリアンだと。

レビュー

 米「ファンゴリア」誌で最低ホラー映画賞を見事受賞し、日本で公開されるや否や真面目なゾンビ映画ファンから総スカンを食らったことでも話題となった、近年のゾンビ映画の中ではダントツで偏差値の低い作品。バカの一つ覚えのように「マトリックス」のマシンガンショット(スローで見せる撮影技法)を連発し、10分に一度ゲーム画面が挿入される。しかも、どういうワケか普通の雑魚ゾンビと戦っている時にゲームのボス戦の画面がいきなり挿入されたりするので、その支離滅裂ぶりは監督の個性と言っても良いのかもしれない。

 ちなみにこの映画、私は結構好きだったりする。ゲームの世界のキャラをそのまんまの姿で登場させてしまった「バイオハザードU」よりも、少なくとも工夫だけは感じさせる内容ではあったし、ゲームの冒頭部分にさり気なくリンクさせた終わり方は、100円玉を手にゲーセン通いした私としては何かこう、グッとくるモノがあった。 そして何より、ボロボロの汚らしい連中が、走って泳いで斧を振り回すという、イタリアン屑ゾンビ映画に先祖返りしたかのような節操の無いゾンビのキャラクター造型。近年増えてきている、妙に小奇麗でお上品なゾンビ映画に一矢報いるような製作者側の姿勢には好感が持てた。とりあえず色々と不安も多いだろうが、ウーヴェ・ボル監督の次回作にも期待してみようではないか。

 

ザコ戦に挿入されるボス戦のゲーム画面

 

これが本作のボス戦。泣けるほどショボイ

 

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