劇場版レイプゾンビ
LUST OF THE
DEAD
新たなる絶望

監督:友松直之

脚本:友松直之

出演: めぐり、あいかわ優衣、亜紗美、
ももは、若林美保、希咲あや

ストーリー

 アキバ帝国の現人女神として祀られる恋人のモモコを奪還するために、レズビアンナース・ノゾミがクローン再生させたカナエ軍団と進化人類抹殺を目的とする米軍アンドロイド・アンヌの超絶バトルは、アンヌとカナエ軍団の壮絶な相討ちと、モモコの死によって決着する。モモコが産んだ進化人類・アキラは助かり、ノゾミと同行したクローン元オタク神主・ノボルの腕に残された。

 それから5年。5歳にしてすでに第二次性徴を迎えたアキラの乳房はささやかながらはっきりと膨らみを見せる。アキラは男性器と女性器を併せ持つ両性具有体だった。男対女のジェンダー論争からも同性間モテ非モテ性淘汰闘争からも自由な、単為生殖も可能な進化人類。からくも生き延びた進化学者・フレッシュ後藤は、アンヌのスクラップを回収してアクセスツールの生首パソコンとして使用し、アキラの教育係を自認していた。

 一方、モモコをあきらめられないノゾミは、ノボルとともに新たに合流したルリコ博士の開発するタイムマシンを使って過去への遡行を繰り返し、モモコを助けようとしていた。バイブレーター型のタイムマシンを膣内に挿入して、絶頂の瞬間に精神だけを過去の絶頂体験の瞬間へと飛ばすサイコリープ。絶頂と絶頂を繋ぐアクメリープだ。ルリコは時間遡行こそが、レイプゾンビ化現象の蔓延によって滅亡寸前の人類を救う、唯一の方策だと考えていた…。

レビュー

 まるで何かに憑かれたかのように「レイプゾンビ」シリーズを連発する友松直之であるが、本作で一応の完結を見ることとなる。今回も別に頼んだわけでもないのに友松監督本人から、4作目と5作目をリミックスして再編集した貴重なディレクターズカット版のDVDを頂いた。「トモマツって人から何か届いてたよー」と、その手に持つ封筒の中身がズボンをずり下げたゾンビが女を犯しまくる変態映画であることなどは知る由もない嫁からDVDを受け取り、親に隠れてアダルトビデオを見る中坊のような気分で部屋に閉じ籠もっての鑑賞を終えたわけだが、断言しよう。ゾンビ映画というジャンルで本作を評価するなら、出来は最低だ。しかし、友松監督の女性に対する憎悪、スポーツマンに向けた嫉妬、そして映画への愛情がクドいほど詰まった作品であることは確かであり、友松映画の集大成という意味では、この映画は傑作になるのかもしれない。

 射精直前に寸止めを食らったかのような終わり方をした前作から引き継ぎ、ケレン味たっぷりの女サイボーグとクローン巫女軍団の壮絶な対決をこれでもかと見せてくれるのは嬉しいし、2人の生存者がビル内で大量のレイプゾンビへのヒットアンドウェイを繰り返しながら階段を上っていくシークエンスなどは手に汗握ってしまうほどスリリングで楽しませてくれる。絶望的な現状を打破する為に過去にタイムリープして歴史を変えるというストーリーは奇しくも同年公開の「XMENフューチャー&パスト」と同じであるが、本作ではヒロインがアソコにバイブを突っ込んで絶頂と同時にタイムリープする。その名も絶頂と絶頂を繋ぐアクメリープ。考えた奴はバカであるが、過去作の映像をまた違った視点で見られるという点では「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズにも似た興奮を感じてしまう。余談であるが、これまでヒロインのノゾミ役を演じていた小沢アリスが本作では降板しており、代わりにめぐりがノゾミ役を演じているが、なんと劇中で使われる過去作の映像を全てめぐりで撮り直していたりする。マメだな!

 しかし、友松監督がオマージュしたのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ではなく、むしろ大林宣彦の「時をかける少女」の方であり、後半は大林版「時をかける少女」をリスペクトしてるのかバカにしてるのか判別不能な映像が延々と続いていく。まだ世に出る前の映画なので詳細なネタバレは控えようと思うが、終盤は“男と女は解りあえるかもしれない”という希望を我々観客に抱かせ、大団円のハッピーエンドに向けて加速していくものの、最後に予想外の裏切りを見せ、もはや唖然とする他ない衝撃の結末を迎えることになる。この結末には賛否が分かれそうだが、シリーズを通して描いてきた“男女の断絶”というテーマを考えれば、なるべくしてなったというか、友松直之が伝えたかったテーマをストレートに映像化した至極真っ当な結末であったともいえる。尚、エンドクレジットも倒れていたヒロインがおもむろに起きあがり愉快に歌い出す「時をかける少女」風のものとなっているが、純真無垢なアイドルの原田知世と違って本作のヒロインはれっきとしたAV女優なので、おっぱい丸だしの姿で歌わされていたりする。最後の最後までバカな映画であったが、同じバカなら歌わにゃソンソン。こうなったら皆もTVの前で合唱してしまおうではないか。ヤらせ〜ない女は犯せ〜♪(ヤケクソ気味)

 

前作で寸止め食らった熱いバトルもきっちり描かれる

 

正直に言うとこのシーンには爆笑した

 

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