アタック・ザ・ブロック

監督:ジョー・コーニッシュ

脚本:ジョー・コーニッシュ

出演:ジョン・ボヤーガ、ジョディ・ウィッテカー、
ニック・フロスト、ルーク・トレッダウェイ

ストーリー

 ロンドンの貧しい公共団地に住む不良キッズたちが、毎晩のように仲間たちと集まって騒いでは住民を困らせていた。ところがある夜、突然空から降ってきた無数の凶悪なエイリアンの襲撃を受ける。大混乱になる南ロンドン。何が何やら分からず、これまで味わったことのないリアルな恐怖に襲われながらも、いつしか不良キッズたちが街を救うために立ち上がる!

レビュー

 「宇宙人ポール」は面白かったけど、もう少し血生臭い話がお好みという人にはコチラを薦めたい。基本プロットが「未知との遭遇」や「ET」などの大作だった「宇宙人ポール」と違い、本作は「クリッター」や「デッドリー・スポーン」といった超B級路線。南ロンドンの団地に降り立った毛むくじゃらのゴリラみたいな凶悪宇宙人と、不良のクソガキどもが対決するミニマム設定のエイリアン襲撃映画であるが、監督のジョー・コーニッシュなる男は、好きな日本映画を聞かれて「VERSUS」とか答えてしまうボンクラなので、ポン刀でエイリアンを一刀両断するクソガキまで現れてしまう始末。尚、「スーパーエイト」とは対照的に少年グループらも普通に頭を齧られて死んだりするので、エドガー・ライトが製作総指揮でもスプラッター度は高めである。

 本作の舞台となっているのは南ロンドンの貧困層が集まるスラム街。生きる為に、強盗やマリファナの売買など非行を繰り返す子供たちの姿は、華やかなロンドンのイメージとはあまりに掛け離れ過ぎていて衝撃的ですらある。偶然にも本作が公開された年の8月、イギリスで大暴動が起きた。暴動の背景には20%を越える青年層の失業問題、そして貧困民の抱えるフラストレーションがあったという。2000人を超える逮捕者の中には、本作に登場したような貧困層の子供たちが半数以上を占めていたそうだ。それを踏まえて鑑賞すると、エイリアンに勝利した少年が、団地の住民に讃えられながらも、犯罪者として警察に連行されてしまうラストシーンが色々と感慨深く映ってしまう。

 

エイリアンの襲来にクソガキどもが立ち上がる!

 

毎度お馴染みこの人も登場。今回おふざけは少なめ

 

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