ブロス・リターンズ
やつらはふたたび帰ってくる

監督:アダム・グロスマン

脚本:ガイ・リーデル、アダム・グロスマン

出演:マイケル・グロス、アレクシス・アークエット、
ヒラリー・スワンク、ウィリアム・モーガン・シェパード

ストーリー

 母を亡くした心理学者ジョンは、疎遠になっていた故郷に娘ミッシェルを連れて帰ってくる。脳裏を横切るのは25年前の記憶。ジョンは姉が3人の不良に惨殺される姿を目撃していた。忌まわしい過去を胸に、再びその地を踏んだ彼が見たものは、あの時、死んだはずの不良たち。やつらが再び甦える!?今度はミシェルの周りで不穏な空気が動き始め…。

レビュー

 「ブロス やつらはときどき帰ってくる」の続編であるが、物語上の繋がりは前作で生き残った主人公が死体となって登場するぐらいなので特に気にする必要は無い。主人公の少年時代に姉を殺害したチンピラ集団が数十年後、今度は主人公の娘を狙って再び舞い戻ってくるという基本設定は継承し、より悪魔儀式的な要素をプラスしたリメイクともいえる作品である。

 主人公は「トレマーズ」シリーズの銃器キチガイでお馴染みのマイケル・グロスだが、あの強烈なキャラは形を潜め、本作では過去にトラウマを負った孤独なオッサンを演じているが、娘を守る為にライフルに弾丸を込める時のイっちゃってる目つきは紛れもなくバート・ガンマーそのものであった。その娘役には何と後にアカデミー主演女優となるヒラリー・スワンクが演じているが、ヒロインの割には別段印象に残るような役柄でもなく、むしろ彼女の友人の霊感少女や知恵遅れの庭師の男といった脇役の方が目立っていたりするから困りものだ。

 この2人の個性的な脇役は、どちらもヒロインに接触してくるチンピラの正体が悪魔であることに一早く気付くという役どころで、普通の映画ならヒロインを守る為に悪魔と対決する重要なキャラになる筈なのだが、霊感少女はタロット占いをしながら終始眉を顰めているだけだし、知恵遅れの庭師は「マッハGOGOGO」の主題歌を熱唱しながら芝刈り機を爆走させているだけで、両者ともクソの役にも立たずに呆気なく悪魔に始末されているのには笑ってしまった。その悪魔にしても、遊び感覚で殺人をする恐ろしいキャラとして描かれている一方、数十年前と全く同じ手を食らって簡単に撃退されてしまうようなバカだったので、もう少しキャラの特性を活かした脚本にして欲しかったところである。

 

「マッハGOGOGO」を熱唱しながら芝を刈る役立たず1

 

霊感があるだけで特に何もしなかった役立たず2

 

 

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