ゾンビハンター2022

監督:ジョー・デイヴィソン

脚本ジョー・デイヴィソン

出演:ロッド・グラント、レイニー・ブラウン、
キャンディス・ロジャス、ドワイト・セナック

ストーリー

 西暦2012年、核戦争が勃発し、人類の大半は死滅。地球には、正体不明のウイルスに冒されたミュータント・ゾンビが群居していた。それから10年後。フェリックス博士は、人類の存続をかけ、僅かな生存者たちに必要な水を生成する研究を進めている。ゾンビハンターのサムとウィリアム、そして、スーパーモデルのアコは、博士の研究に全てをかけ、彼をゾンビの襲来から護衛することに。美しく逞しいアコは、武器の製造に長け、密かにゾンビたちを一掃すべく巨大な秘密兵器を組み立てていた。ゾンビたちの猛攻撃は近い。間に合うか?そして、人類存続の唯一の望みとなった。博士の研究の行く末とは?

レビュー

 ゾンビをハントする話でも無ければ、ジャケットに描かれているようなララ・クラフト風の格好をした女性が2丁拳銃で戦うようなシーンも無い。おまけにジャケ裏に書かれているストーリーが全くのデタラメで、ヒロインのアコは別に武器製造に長けていないし、巨大な秘密兵器なんてものは画面に1秒たりとも登場せず、出てくるのはゴミの寄せ集めで組み立てたガラクタのようなバズーカ砲(しかも肝心な所で発射出来ずにブッ壊れる)。そもそもこの女がスタイリッシュに戦うようなシーンは皆無で、メインとなるアクションシーンは小汚い2人組のオッサンが、なまくらのような切れ味を誇るアクションでチビっ子の喧嘩みたいにポカポカとゾンビと殴り合うだけ。何から何まで大人の嘘で塗り固められた正真正銘の詐欺映画である。

 主人公の科学者とオッサン2人組、そして全然武器製造に長けていない上にあまり居る意味の無いヒロインの4人が研究所を目指すというお話なのだが、物語の進行と共にどんどん辻褄の合わないシーンが増えて行き、終盤で何故か主人公は現実と虚構の狭間を漂うようになる。オッサン2人組がマッチョタイプのゾンビに呆気なく殴り殺される一方、ネコ娘みたいな機敏なゾンビを撃退したヒロイン。しかし、主人公の意識は次第に朦朧として行き、ここで衝撃の事実が明らかになる。何とオッサン2人組は愛読していた冒険小説の名コンビ、ヒロインは自分の好きだったグラビアモデルの具現化だったのだ。そして、主人公の腹にはある筈のないゾンビの噛み傷が…。実は主人公は初期の段階でウイルスに感染していて、映画の全てが生死を漂う主人公の妄想という中2病オチで幕を閉じる。斬新といえば斬新だが、90分の妄想に付き合わされたコチラの体力は虫の息も同然だ。ありきたりなゾンビ映画にしたくなかったのだろうが、ストーリーを捻りすぎたのが災いしてか製作者以外にこの映画を楽しむことは不可能な作品となってしまった。

 

ガラクタみたいな銃器の製造を得意とするヒロイン

 

まさかの主人公ゾンビでしたオチ。ドヤ顔してんじゃねー

 

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