クロネズミ

監督:深作健太

脚本:藤田大

出演:米村美咲、清水美花、松本寛也、
坂本真、斉藤リナ、清水遥加

ストーリー

 ミサトのもとに、自殺したはずのアスカから謎のメールが送られてくる。気味悪さを覚えながらも、その指示に従って教室へ向かうと、同じようにメールを受け取った同級生6人が集まっていた。やがて、校内に鳴り響く深夜0時のチャイム。それと同時に、顔を血だらけのネズミのマスクで覆った謎の人物が現れる。その人物は一同に向かって告げる。“今から、アスカの復讐を始めます”。手にしたバットを振り回し、ミサトたちを追い回すネズミマスクの人物。逃げ惑う6人。そして、1人また1人と仲間たちが減ってゆく。深夜の学校で追いつめられたミサトたちは無事、逃げ切るころができるのか…?そして、犯人の正体は…?

レビュー

 「バトル・ロワイアルU【鎮魂歌】」で才能の無さを世間様に露呈したかと思えば、怪作「エクスクロス魔境伝説」で一躍バカ映画監督の仲間入りを果たした深作健太監督が、何を思ったのか原点回帰して「バトル・ロワイアル」を彷彿とさせるデスゲーム映画に再挑戦した作品。自殺を遂げて死んだ筈の女子高生に、夜中の学校へと呼び出された同級生グループが、ネズミのマスクを被った謎の殺人鬼“クロネズミ”に1人また1人と殺害されていくスラッシャーホラーであるが、物語終盤には意外なミスリードがあり、最終的には同級生同士の殺し合いへと発展していく点が面白く、日本のホラーにしては珍しく先の読めない作品となっている。

 クロネズミが教壇に立って皆殺しを宣言する中、悪質なイタズラなのではと半信半疑の同級生達。すると、クロネズミは一旦教室の外に出て、既に殺害していた第1の犠牲者の遺体をわざわざ運んできて同級生らの前にゴミのように投げ出す。疑惑が確信へと変わり、教室内が大パニックとなる一連の流れは、まさしく「バトル・ロワイアル」でキタノが担任の遺体を生徒たちに見せつけるシークエンスのオマージュとなっており、天国の欣二さんもさぞ喜ばれていることだろう。

 「エクスクロス魔境伝説」でギャグセンスを開花させた深作であるが、本作でも作品のテイストを壊さないギリギリのラインで悪ノリしている。何故かスケッチブックを用いるクロネズミの会話方法や、「SAW」を100倍頭悪くした殺人ゲーム、果てはギャル系女子高生が鋭い蹴り技の連続でクロネズミと激闘を繰り広げたりと、鈴木亜美のチェーンソーバトルに負けず劣らずのバカ展開が目白押しだ。もう、この監督には今後ずっとこの路線で頑張って貰いたい。

 

  

          てめえらぜんいん殺チュー!!              「SAW」を100倍頭悪くしたゲーム

 

   

    人間、死ぬ気になればバケツも武器になる!    人間、死ぬ気になれば飛び蹴りだって出来る…と思う      

 

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