ハロウィン
‐レザレクション‐

監督:リック・ローゼンタール

脚本:ラリー・ブランド 、ショーン・フッド

出演:ジェイミー・リー・カーティス、タイラ・バンクス、
ショーン・パトリック・トーマス

ストーリー

 青年フレディ・ハリスはビジネスの成功を夢見てこの寂れた街にやって来た。彼は、この街にあるあの恐るべき殺人鬼マイケル・マイヤーズが少年時代を過ごした家を舞台に、デンジャーテインメントと称して“リアリティTV”のインターネット版を企画していた。それは、一般から選ばれた参加者がこの恐怖の館で一晩を過ごし、その一部始終をインターネットで中継するというもの。イベント参加者として地元に住む6人の学生が選ばれ、さっそく一晩をマイケル邸で過ごすことになった。彼らはちょっと有名になれればと気楽に考えていたが、それは大きな誤りだった…。

レビュー

 前作でローリーに首をチョンパされたマイケルが、実は喉を潰された赤の他人だったという強引な力技でシリーズを無理矢理継続させたシリーズ8作目。あのカタルシスに満ちた痛快な結末を全否定する衝撃的な幕開けであるが、もっと衝撃的なのは冒頭でローリーがマイケルに殺されてしまうことであろう。交通事故で死んだ筈が実は名前を変えてひっそりと生きていたことが判明した矢先の死、である。これじゃあ、何の為に復活させたんだか分かったもんじゃない。

 メインとなる物語は、今や廃墟と化したマイヤーズ家で肝試しをするバカ学生たちが次々ぶっ殺されるという「13日の金曜日」でやってろ系の単純明快なものであるが、斬新なのはこの肝試しが“デンジャー・テイメント”という名のヤラセ番組であり、バカ学生らが装着している小型カメラを介してネット中継されているという点である。バカ学生らも「これヤラセじゃね?」と途中で気付くが、そこに本物のマイケルが現れたものだから、仕込みなのかマジもんのマイケルなのか分からんぞ、ヤベーじゃん!というが本作のキモ。

 マイケルが自分の血縁者でも何でもない若者をぶち殺してるのはシリーズ全体から見れば異端ではあるが、バイト先の冷蔵庫に入って喜んでそうなバカ学生が自分の家で乱痴気騒ぎしてたらマイケルじゃなくても殺意が沸くのは当然だろう。舞台をマイヤーズ家に限定したお陰でこれまでのシリーズとはまた違った緊張感があり、ヤラセ番組のプロデューサーが何故かキレの良いカンフー技でマイケルをフルボッコにするバカっぽいクライマックスも含めて、あまり深いことは考えずに殺人鬼マイケルを題材に扱ったジェットコースター・ムービーとして楽しむのが正しい鑑賞法。

 

ローリー、死す!(2回目)

 

マイケルを追い詰めるカンフー好きのディレクター

 

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