ハロウィン5
ブギーマン逆襲

監督:ドミニク・オセニ・ジラール

脚本:マイケル・ジェイコブス、ドミニク・オセニ・ジラール、
ジェム・ビターマン

出演:ドナルド・プレザンス、エリー・コーネル、         
ダニエル・ハリス、ボー・スター

ストーリー

 マイケルとの激しい戦いのため、失語症となり小児病棟に入院しているジェイミー。そこへまたしてもマイケルが…。決着をつけるべく決意を固めるルーミス医師の前に現れたマイケルは、何とマスクを脱ぎはじめるのだった。

レビュー

 前作のラストでジェイミーが義父母を殺害して、遂にブギーマンも世代交代か!?と思いきや、実際は失語症+たまに変な電波を受信する不思議ちゃんになっただけであり、あれだけ苦労して倒したマイケルもその辺にいたホームレスの手厚い介護を受けて普通に生き延びていたという、何だか腑に落ちないスタートを切る5作目。お話としては次に続く6作目への橋渡し的な内容であり、劇中に何度も登場する謎の黒服の男や、マイケルの手の甲に刻まれた怪しげな紋章、何が起こったのかジェイミーも俺もさっぱり分からん結末など、次作への無茶振りに近い伏線が全編に渡って散りばめられており、本作だけを鑑賞すると具材の全然煮えていないカレーを食わされたような気分になる。だからといって、別に次回作が気になるような内容でもない辺りがこの映画のダメさ加減を大いに物語っているといえよう。

 マイケルのキャラクターもますます崩壊しており、メインウェポンである包丁はあまり使わず、その辺にあった熊手を力技で相手の脳天に叩き込んだり、車を乱暴に運転して年端もいかぬ幼女を執拗に追いかけ回したりと、1作目でカーペンターが構築した亡霊のような怖さは見る影もない。また、マイケル同様にルーミス医師も、今までの頼りになるオッサンキャラから単なる頭のおかしな爺さんと化しており、年端もいかぬ幼女を囮に使ってマイケルをおびき寄せる終盤の展開などは、ぶっちゃけマイケル以上に行動がサイコパスじみていて怖い。いっそのこと2人揃って死んでろと言いたいところであるが、この2大キチガイによる死闘はまだまだ終わらず、次作にまで持ち越されることになる。名優ドナルド・プレザンス様もよくここまで付き合ってくれたものだとつくづく思う。

 

いたいけな幼女を囮にするキチガイじじい

 

6を見ないことには何が何だかさっぱり分からん結末

 

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