ハロウィン4
ブギーマン復活

監督:ドワイト・H・リトル

脚本:アラン・B・マッケルロイ

出演:ドナルド・プレザンス、エリー・コーネル、         
ダニエル・ハリス、ジョージ・P・ウィルバー

ストーリー

 ブギーマンこと、マイケル・マイヤーズは、またしても精神病院から脱獄。故郷ハドンフィールドを目指すマイケル。今度の標的はローリィの忘れ形見であり、マイケルの姪にあたる幼い少女ジェイミー。マイケル脱獄の話を聞き、彼との戦いの傷も痛ましいルーミス医師もやってきた。7年のブランクを経て、戦いがまたしてもはじまる。

レビュー

 
 前作「ハロウィンU」でマイケルの担当医であるルーミスの決死の自爆攻撃により全身大火傷を負って10年間の昏睡状態に陥っていたブギーマンが、サブタイトル通りに復活を果たす4作目。これまでヒロインを演じていたローリーは何と1年前に交通事故で不慮の死を遂げているという設定で、本作からローリーの娘であるジェイミーがヒロインを務めるが、マスクを被った大男が7歳の年端も行かぬ少女を追い掛け回すという構図はかなりヤバ目なものを感じさせ、マイケルにしてみれば血縁者を殺すことで必死なのかもしれないが、端から見たら完全にロリコンの変質者である。

 決死の自爆攻撃をしたルーミス医師もちゃっかり生き延びていて、執念でマイケルを追いつめるヴァン・ヘルシング教授のようなキャラとして君臨し、物語を引っ掻き回す。爆発に巻き込まれたマイケルが10年も昏睡状態に陥っていたのに、当の爆発源であるコイツが頬に軽い火傷を負っただけでピンピンしているところを見ると、どうやらマイケルよりもこのジイさんの方が化け物だったようだ。

 1作目で感じられた神出鬼没に出現するマイケルの亡霊的な怖さは完全に消え失せ、殺戮方法も相手の額に親指を突き刺したり、首の肉を鷲掴みにしてもぎ取ったり、ライフルの銃身をドテっ腹に突き刺して貫通させたりと、ビジュアル重視のパワフルなものになっている。ゴアシーンは良く出来ているが、ジェイソンと大差の無いキャラに変貌してしまったのが残念でならない。物語全体として見ても面白味に欠ける平凡なスラッシャー映画であり、救いとなっているのは自分が殺人鬼の姪だということを思い悩むジェイミーのキャラが立っていたことぐらいか。

 尚、ジェイミーは本作含む3作品に連続して登場しており、ローリーに次ぐ2代目ヒロインとして物語を引っ張って行くことになるが、「4」「5」でブギーマンに散々追い掛け回され、「6」で怪しげな教団に拉致されて6年にも及ぶ監禁(しかも子供を孕まされたっぽい)、ようやく脱出したかと思えば、その後結局ブギーマンに物凄く残酷な殺され方をされ、おまけに「H20」では存在そのものが無かったことにされるというシリーズ中で最も悲惨な運命を辿るヒロインとしてファンの間では語り草となっている。

 

額に親指を突き刺す必殺技。どんな必殺技だ

 

2代目ヒロインのジェイミー。その後悲惨な運命を辿る

 

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