ガールズ・ゾンビ

監督:浅生マサヒロ

脚本:浅生マサヒロ

出演:青山ローラ、西輿一朗、南優、川奈龍平、
高田健一、大和屋ソセキ、中野裕斗

ストーリー

 真希は、下っ端ヤクザの彼氏・アキオとひとつの夢を描いていた。アキオの組で秘密裏に進められている闇取引の金を強奪、そして2人で暮らすこと。計画は成功したかに思えたが、仲間のケンジの裏切りにより、アキオは命を落とし、独り残されてしまう真希。さらにヤクザに追い込みをかけられ、金の隠し場所へと連れていかれる。しかし、迷い込んだその場所は、殺され埋められたゾンビが蠢く森であった…。

レビュー

 土葬ではなく火葬が主流の我が国では、ゾンビ映画の醍醐味でもある「サンゲリア」的に土の中からモリモリと死体が蘇るビジュアルはどうしても無理が出てくるので、和製ゾンビ作品はヤクザが山奥に埋めた死体がゾンビとなって襲ってくる話がやたらと多い。「実録外伝ゾンビ極道」も「VERSUS」「ゾンビ自衛隊」も全てヤクザが埋めた死体がゾンビ化する話であり、「Zゼット果てなき希望」の原作漫画にも同様のシチュエーションのエピソードがあったりするほどだ。ついでに言ってしまえば、主演にAV女優を起用して濡れ場を売りにしたゾンビ映画も腐るほど存在しており、「女子競泳反乱軍」「レイプゾンビ」「ゾンビ・ブライド」も全て素っ裸の女性が腰を振りまくる非常にけしからんシーンが出てくる。

 この前置きからお察しの通り、本作はそれら2つの日本のゾンビ映画あるあるを両方兼ね備えたハイブリッドな一品である。主演は「S級美少女の3穴中だしゴックンFUCK」などで有名(なのか?)な青山ローラ。ローラと言えば、タレントのローラが「バイオハザード」シリーズの最終章での出演が決まったらしいが、ゴックンFUCKのローラはとっくの昔にゾンビ映画デビューを果たしていたという事実を一体どれだけの人が認知しているのだろうか。それはともかく、ジャケットではマグナム拳銃を構えて殺る気満々のローラであるが、本編では冒頭から早々に彼氏の股間のマグナムをぶっ込まれてヤル気満々のセックス開始。その後、彼氏と共謀してヤクザの裏金を強奪したは良いものの、裏金を一端隠すために向かった山奥には何と旧日本軍の731部隊が開発したという細菌兵器が眠っており、何だか色々と大変なことになるというのが主なストーリーだ。

 監督が銃器の特殊効果に精通した人らしく、この手の映画にしては拳銃の発砲シーンを手抜きせずにしっかりやっている印象はあるし、語り口が真面目でおふざけが無い分、意外なほど普通に楽しめる水準クラスのゾンビ映画になってはいるものの、ノロノロ歩いてるゾンビもいれば威勢良く猛ダッシュしてくるゾンビもいたり、挙げ句の果てには普通に喋り出したりする奴までいる始末なので、ゾンビの描写にはもう少し一貫性が欲しかったところである。また、ローラがいきなりカメラ目線で「生きるってことは地獄なんだよ!」とTVの前の視聴者に向かって説教を垂れてきたり、無事にゾンビ地獄から逃げ出したと思ったら、生き残った男と車の中でセックスをおっぱじめ、それだけでは満足出来なかったのか事後にオナニーまで始めてしまい、そんなことをしている内に車外はゾンビだらけというオチなど、反応に困るようなシーンが多いのは何とかして欲しかった。

 

主演がAV女優さんなので当然こんなシーンが多い

 

銃器の発砲シーンは割としっかりしています

 

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