バイオハザードV
リトリビューション

監督:ポール・W.S.・アンダーソン

脚本:ポール・W.S.・アンダーソン

出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ミシェル・ロドリゲス
ケヴィン・デュランド、シエンナ・ギロリー
ショーン・ロバーツ、アリアーナ・エンジニア

ストーリー

 アンブレラ社が開発したT−ウィルスが蔓延し、地球はアンデッドに覆い尽くされようとしていた。人類最後の希望であるアリスは、アンブレラ社に囚われ、ある極秘施設の中で目覚める。アリスはその巨大な施設から脱出しようとするが、気がつくと東京、ニューヨーク、モスクワなどの壊滅したはずの都市に移動している。実は、その施設には、世界を覆す驚くべき秘密が隠されていた。しかも、全ての背後には、アンブレラ社をも裏切った最凶の黒幕が…。元仲間がアリスを攻撃し、かつての敵が手を差し伸べる。アリスは誰を信じ、何を疑えばいいのか?最終決戦に向けて、アリスの壮絶な戦いが始まる!

レビュー

 映画は前作の直後から始まる。ジル・バレンタインが指揮するオスプレイ軍団の襲撃により船上の生存者が皆殺しにされる中、爆風で海へと投げ出されたアリスはアンブレラ社に潜水艦基地へと拉致される。そんなアリスに救いの手を差し伸べたのは何と前作で爆死した筈のウェスカー。ウェスカーはアリス救出の為に精鋭部隊を基地内に送り込み、アリスは彼らと協力して地上への脱出を目指すが、そこに敵となって立ちはだかるのはゾンビとなって射殺された筈のレインレーザーでサイコロステーキになった筈のワン隊長、そしてダイナマイトで木っ端微塵に吹っ飛んだ筈のカルロスだった…って、一体何人甦らせれば気が済むんだとツッコミたくもなるが、これらの登場人物は何とクローン人間。アンブレラは記憶操作したクローンを基地内にある擬似都市で生活させた上でウイルス兵器を投入、ウイルスが拡散していく様をシミュレーションし、各国に生物兵器を売り付ける際の参考データとしていた模様。っていうか、文明の崩壊した世界で生物兵器なんか誰も買わねーよ!

 アリスの脱出を手助けするメンバーの中にはエイダやバリー、そしてレオンといったゲームでお馴染みの面々が原作通りのコスプレ姿で登場。エイダはゲームの「4」を再現したアクロバティックなアクションを披露してくれるし、バリーは彼の代名詞でもあるマグナム銃を使用した激シブなシーンがあったりと、原作ファンのツボを突く演出に思わずニヤリであるが、レオンに関しては「バイオハザードUアポカリプス」に登場したニコライばりに別に居ても居なくても良い扱いで、ただ単にエイダの太腿を触ってニヤニヤしてるだけの変態キャラであった。敵クリーチャーも原作をフィーチャーしたものが多く、本作ではゲーム版「4」「5」に登場した寄生体プラーガが登場。命令を忠実に実行するプラーガアンデッドなるスーパーゾンビも登場し、バイクを乗り回して銃をぶっぱなし、挙句の果てにはチェーンソーを振り回す大活躍を見せる。また、前作にも登場した処刑マジニ×2や、巨大化したリッカー、感染が進行してマジニ化した中島美嘉など、様々なクリーチャーが登場するのでモンスター映画好きとしては盛り上がること間違いなし。

 シナリオはまぁ、ポールの嫁自慢コンテストみたいなシリーズなので例によってツッコミどころ満載。1作目で死んだレインのクローンを、善人バージョンと悪人バージョンの2体をわざわざ登場させたのにも関わらず善人バージョンのレインがスゲーどうでもいいシーンで即死したり、かつてアリスと深い関係にあったカルロスをわざわざ再登場させたのにも関わらずスゲーどうでもいいシーンで即死したりと、相変わらずポールは魅力的な登場人物を活かすのが苦手なようだ。また、「エイリアンvsプレデター」にビショップオリジナルを登場させるほどの「エイリアン2」信者であるポールが、今回は何と自分の嫁をリプリーに見立てて「エイリアン2」そっくりの展開を用意させている。敵を見たら即ぶっ殺す習性のリッカーが、少女をさらって繭にしてしまう展開はいくら何でも強引過ぎて、これはさすがにポールもオナニーが過ぎるのではと劇場で呆れ果ててしまった。

 

「エイリアン2」の名シーンを嫁で再現するポール

 

横一列に並ぶバイオオールスターズ。人類滅亡だよ、全員集合!

 

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