宇宙戦争ZERO

監督:K・T・ドナルドソン

脚本:リチャード・ビーティ

出演: ジェームズ・マースターズ、シンディ・サンプソン、
セバスチャン・ナップ、サニー・ヴァン・ヘテラン

ストーリー

 1892年、コロラド州。平和なアヴァランスの街に突如襲来した、昆虫型エイリアン。4足歩行し、巨大な触手で獲物を貫く。列車強盗のサム、女医のアビゲイル、賞金稼ぎのローズたちは必死で立ち向かうが、銃やライフルは全く通用しない。さらに巨大UFOが飛来し、おびただしいエイリアン軍団が地上に舞い降りる。奴らの狙いは、近くの山にあるウラン鉱脈だ。サムたちはエイリアンを撃退し、地球を守れるのか?

レビュー

 「宇宙戦争2008」や「新・宇宙戦争」に次ぐ、「宇宙戦争」の勝手に続編シリーズ最新作。本作は何と、西部開拓時代にエイリアンが襲来するという、ある意味邦題通りの作品である。西部開拓時代に未知の生物が遊びに来る映画といえば「トレマーズ4」という大傑作が記憶に新しいが、本作も「トレマーズ4」と同様に、まともな銃火器の無い時代に住む人々が知恵を振り絞って戦いを挑んでいく展開が描かれる。

 登場するエイリアンは、「宇宙戦争」のトライポッドと「スターシップ・トゥルーパーズ」のウォリアー・バグを足して2で割った凶悪デザインに、尻尾から銃弾まで発射するギミック付き。ウラン鉱物が大好物で、わざわざ西部のド田舎に襲来してきた理由も、この地に大規模なウラン鉱脈があったからである。コイツらを降下させる為のUFOのデザインも秀逸で、近未来的なデザインのUFOが西部開拓時代の空にフワフワと浮遊している様は何ともいえない魅力を感じさせてくれる。CGのクオリティも異様に高く、一歩間違えば本家よりも傑作になってしまうところではあるが、人間サイドに魅力的な奴が1人も居ないのと、ゴミすぎる脚本が災いしてか、結局いつものB級映画に収まってしまうのが悲しいながらも少しホッとする。

 最後の展開は本当に呆れてしまうほど適当で、重傷を負った登場人物の1人が大量のウランと共に残り、エイリアンがワラワラと集まってきたところでダイナマイトに着火。爆発が起こり、体内にウランを取り込んでいたエイリアンは連鎖反応で爆死、ついでにその爆風で空に浮かんでいたUFOも墜落して人類大勝利というオチ。ちなみに主人公とヒロインはその間馬に跨って全力で逃げているだけという体たらくである。っていうかUFO、もうちょっと丈夫に作っとけよ…。

 

 

西部開拓時代に襲来するエイリアン。ウランが大好き

 

 

地上で起きた爆発で火を噴く空中のUFO。段ボールか!

 

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