REC/レック2

監督:ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ

脚本:ジャウマ・バラゲロ・パコ・プラサ

出演:ジョナサン・メイヨール、オスカル・サンチェス・サフラ、
マニュエラ・ヴェラスコ

ストーリー

 あの惨劇の直後、完全隔離されたアパートに、特命を受けた医師とSWATが突入する。彼らは、“感染"の深層部であろう最上階の部屋へと向かう。だが、次々と襲ってくる感染者達。新たな感染が感染者を生み、直前まで仲間だった人間が、変わり果てた姿となって襲い掛かってくる戦慄。断末魔の叫び。崩れ去る日常。後悔と誰にも届かない哀願。壁一面の血しぶき。崩壊し始める精神…。襲撃の果てに僅かに生き残った者が、最上階の部屋で見たものとは…。

レビュー

 前作の惨劇が起きたアパートに突入したSWAT隊員のお話。何でTVクルーでもない人間が主役なのにPOV作品なのかというと、各隊員のヘルメットには任務を記録する為のCCDカメラが装着されているから。これにより、隊員のカメラを交互に映すようなカット割りが可能になった為、カメラ1台でガチンコ勝負していた前作よりもPOV感は薄くなっている。面白いのは、隊員がマシンガンを構えた状態でのCCDカメラ視点がモロにFPSゲームのソレであり、ゾンビとの戦闘シーンは完全に「LEFT4DEAD」実写版といった趣である。

 前作の登場人物がゾンビとなって襲い掛かってきたり、薬を買いに行った父親や地下に通じる扉といった、残された伏線がさり気なく回収されているので、2本続けて鑑賞した方がより楽しめるだろう。もっとも、物語は前作のラストシーンとスタッフロールの曲から始まるので続編というよりは後編、ひぐらし風にいえば解答編にあたる作品になっている。

 前作のテープレコーダーでも匂わせていた“悪魔憑きネタ”だが、本作では匂わせるどころか、ゾンビが十字架を見てビビったりする。十字架を近付けると燃える血液や、暗闇でしか現れない扉の存在、異空間に引きずり込まれる隊員などの仰天のオカルトネタが満載で、「ゾンビ発生の原因は新種のウイルスとか宇宙からの怪光線でなきゃ駄目なんだYO!」という頭の固いゾンビフリークは拒否反応を示すかもしれないが、「デモンズ」シリーズなどの悪魔系ゾンビに胸キュンしてしまう人にとっては最高の展開である。

 胸キュンといえば、アンヘラが再登場するのも映画の魅力の1つだろう。前作のあの状況から生き残れる筈は無いので誰がどう見ても怪しいのだが、ラストで明らかになる彼女に侵入した悪魔の正体は衝撃的だ。もしかしたら元凶は悪魔ではなく、全く別の寄生生物である可能性が出てきたが、この辺りの謎は3作目で明らかになるのだろうか。

 

十字架を見てビビる少女ゾンビ

 

  

TVレポーターのアンヘラが再登場するのもポイント高い

 

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