プレデターズ

監督:ニムロッド・アーントル

脚本:マイケル・フィンチ、アレックス・リトヴァク

出演:エイドリアン・ブロディ、トファー・グレイス、
ローレンス・フィッシュバーン、ダニー・トレホ

ストーリー

 それぞれ異なる戦術を備えた一流の殺し屋たちが、ある地球外生命体によって理由も分からぬまま惑星に集められた。傭兵、殺し屋、特殊工作員など、まさに全員が"最強の人類"と言える戦闘のエリートであり冷血な殺人鬼たち。しかし、実は彼ら自身がその地球外生命体=プレデターの獲物だったのだ…。パワーアップした戦闘能力や、進化した武器を装備した無数のプレデターたちが、人類側の猛者たちと熾烈な戦闘を繰り広げる。最後に生き残るのは、果たしてプレデターか人類か、それとも―。

レビュー

 まだロドリゲスがケツも青かった頃に書いた「ぼくのぷれでたー3」を10年以上経過した今頃になって映画化した作品。当初の脚本では1作目のシュワ、2作目のダニーがプレデターの星で大暴れするシリーズ3作目に相応しい大作であったが、脚本を大幅に書き直した結果、続編というよりは1作目のリメイクに近い内容となった。

 舞台となるのはプレデターが狩猟場として利用している惑星だが、どこまでも続くジャングルは1作目の舞台となった南アメリカを彷彿とさせる。また、選りすぐりの獲物として拉致された登場人物の中には、どこか1作目のアンナを彷彿とさせる顔立ちの女スナイパーや、同じく1作目のクーパーを連想させる携行型ガトリングガンを抱えたマッチョ兵士がいたりするのがオリジナルのファンには嬉しい。面白かったのがメンバーの中で一際異彩を放っている日本人ヤクザで、猛毒の植物がその辺に生えている危険極まりないジャングルで突拍子もなく靴を脱いで裸足になったりするような完全なネタキャラ要員と思いきや、仲間を逃がす時間を稼ぐ為に大和魂の特攻精神で、日本刀を片手に1人でプレデターに立ち向かっていくのである。実はコイツこそ1作目で強烈なインパクトを残したインディアンのビリーのオマージュキャラであり、更に衝撃的なのはビリーが戦闘の場面も描かれず呆気なく瞬殺されたのに対し、何とこのヤクザは死闘の末にプレデターと壮絶な相討ちになるのだ。ちょっと、日本のヤクザを美化しすぎているきらいもあるが、日本人としては素直に喜びたい展開であったといえよう。

 プレデターにも民族間の争いがあったり、狩りをする際に猟犬や鳥型の偵察メカを使用したりと、戦闘民族としてより深く掘り下げた描写が多いのは魅力的だが、「プレデター“ズ”」というタイトルの割には、登場するプレデターが僅か4匹(そのうち1匹は人間の味方)だったり、ご丁寧にも1匹ずつ勝負を挑んでくるのは個人的に残念なポイントであった。まぁ、あんな連中が「エイリアン2」のノリで10匹も20匹も束になって襲ってこられたら、登場人物らも3分足らずで瞬殺されてしまうのだろうが。

 

集団で獲物を追い詰めるプレデター犬

 

ヤクザは日本刀でプレと一騎打ち。ビバ!大和魂!

 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送