墓地裏の家

監督:ルチオ・フルチ

脚本:ルチオ・フルチ

出演: カトリオーナ・マッコール、パオロ・マルコ、
アニア・ピエローニ、ジョヴァンニ・フレッツァ

ストーリー

  自殺した先任者の研究を引き継ぎ、家族と共にニューイングランドの古い館に移り住んだ歴史学者ノーマン。妻のルーシーは邸内に漂う異様な邪気に怯え、幼い息子ボブは神出鬼没の不思議な少女メイから謎めいた警告を受ける。不可解な出来事と共に次第に明らかになってゆくおぞましい秘密。この家には19世紀に禁断の人体実験を繰り返したフロイトシュタイン博士が潜んでおり、屋敷を訪れた者を次々と手にかけていたのだ。静かな森の館は今、血塗られた地獄へと姿を変える…。

レビュー

 「サンゲリア」から始まり、「地獄の門」「ビヨンド」で独特の世界を築き上げたルチオ・フルチの残酷ゾンビ劇場第4弾。理解の範疇を超えた理由でゾンビが大挙として襲ってきた今までの作風とはうって変わり、今回は越してきた家の地下に腐った博士が住んでいましたという非常にシンプルなストーリー。ただ、物凄い思わせぶりだけど実は全然意味の無い伏線や、難解というよりは行き当たりばったりな結末といったいつものフルチ節が作中随所に炸裂していたりするので、相変わらず整合性の無い、汚らしい残酷描写のみが記憶に残るという、結局これまで通りのフルチ映画に仕上がっている。

 「サンゲリア」「ゾンビ3」で、半径1kmにわたって香ばしい臭いを撒き散らしそうな腐れゾンビどもを手掛けてきた特殊メイクのデ・ロッシだが、本作に登場するゾンビ博士・フロイトシュタインの造形は、顔のあらゆるパーツが頭蓋骨の輪郭を残してドロドロに腐敗し、のっぺら坊のようになっているという、まさにこれまでの集大成ともいえる出来。咽喉に火かき棒をぶっ刺されて絶命する女性のシーンや、ゾンビ博士のドテっ腹に開いた穴から血糊とウジ虫と下痢便をブレンドさせたような得体の知れないフルチ汁がドボドボと流れ出るシーンも「どうだ!見ろ!見ろ!」と言わんばかりの執拗なドアップ&長回しで見せてくれるので、彼の素晴らしい仕事っぷりをゲンナリするほど堪能出来る。

 

 喉元串刺し!いってえええ!

 

「ビヨンド」オチ 子供版

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送