キャビン・フィーバー2

監督:タイ・ウエスト

脚本:ジョシュア・マルキン、ランディ・パールスタイン

出演: ライダー・ストロング、ノア・セガン、
ジュゼッペ・アンドリュース、アレクシ・ワッサー

ストーリー

 郊外の道路で、スクールバスが血まみれの生物をはね飛ばす。捜査にあたった警官は鹿の残骸だと判断するが、実はそれは森のキャビンの最後の生き残り、ポールの死骸だった…。一方、町では高校最後のパーティ“プロム”が今にも始まろうとしていた。片思いのキャシーからデートを断られたジョンも、親友アレックスとプロムにやってくる。その頃、町のカフェで食事中の男が突然倒れ、全身から血を吹いて悶死する。森のキャビンを襲った恐怖の病原菌が町の人々を蝕み始めていたのだ。プロム会場では何も知らない若者たちがパーティに夢中になっていたが、突然1人が苦しみ出すや、全身血まみれで倒れる男女が続出。会場は狂気の地獄へと姿を変えていく…

レビュー

 グチョグチョ系細菌パニックホラーの第2弾。監督はイーライ・ロスから期待の新人タイ・ウエストにバトンタッチし、舞台も山奥の小屋から高校へとスケールアップ。前作以上の血みどろホラーが期待されたが、作品の方向性について監督とプロデューサーが対立。プロデューサーは勝手に追加撮影したシーンをぶち込んで再編集をし、そのことに関してマジギレした監督も、DVDの特典であるオーディオコメンタリーの収録を拒否。そのおかげで映画はとっくに完成しているのにも関わらず2年間もお蔵入りしていたという、とにかく世に出る前から、ネガティブな話題には事欠かない作品であった。

 さて、実際の映画の出来であるが、良くも悪くも凡庸なB級ホラーといった印象。高校を舞台にしているのに主要登場人物が3人だけだったり、物語の最大のヤマ場となるプロムパーティで汚染された水を飲んだ生徒らが次々と発症していく地獄絵図のシーンが、全員一斉に口からピューッと血糊を吐いてバタバタ倒れるだけだったりと、悲しいことに狭い山小屋が舞台だった前作よりも更にスケールダウンした展開が目に付く。他にも、製作中のトラブルが災いしてか、どう見ても編集をミスっている個所があったり、ヒロインが高校を脱出した時点で綺麗に終わらせればいいのに、プロムに行かなかった女子生徒(感染済み)が、バイト先の風俗で具合が悪くなって客にゲロを吐きかけるという長い上に大したオチも無いエピソードで引っ張り続けたりもする。

 ただ、前作の主人公(生きてたんかい)が助けを求めたスクールバスに撥ねられ木端微塵になる幕開けから、汚染された水が町に運ばれて感染が拡大するまでの過程をアニメーションでテンポ良く見せる流れは中々センスが良かったと思う。巨漢デブ女がプールで水中セックスして処女喪失する誰も得しない濡れ場や、病気持ちの女子生徒にフェラチオされた男子生徒のチンコが腐って爛れる展開などは、ロスの悪趣味なテイストをバッチリ継承していたといえるので、一概に駄作といって切り捨てるには惜しい作品ではある。

 

前作の主人公が木端微塵になるイカれたオープニング

 

 

患部を電ノコで切断!「アイドル・ハンズ」っぽい

 

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