バンク・オブ・ザ・デッド

監督:ボ・ウェッブ

脚本:ボ・ウェッブ

出演: ビッグ・ダディ・ケイン、トレイシー・ディンウィディ、
ボーン・クラッシャー、ブランドン・ハーディン

ストーリー

 メイズヴィル銀行の現金貯蔵額は300万ドルにのぼるという。マルコムが、22件もの強盗罪により刑務所で余生を過ごす叔父から聞き出した情報だ。マルコムは仲間たちと共に、金曜17時の閉行直前に強盗に押し入る。偶然行内に居合わせた新米婦人警官ケイトにより非常ボタンが押され警察が出動、彼等は人質とともに行内に立て籠る。太陽が沈んだその時、外で異変が起きた。銀行を包囲していた警官たちが何かに絶叫し死に絶えていったのだ。混乱状態の中、外から1人の男が現れる。完全武装のその男は、警官たちを襲ったのはゾンビだと言う。群れで潜伏し、新月の夜になると、人間の血肉を求めて出現するのだと。彼等を仕留める方法は唯一つ、心臓を撃ち抜くこと。完全封鎖したかに見えた銀行内だったが、ゾンビ死滅を狙うハンターの手によりゾンビをおびき寄せる罠が仕掛けられていた。間もなく何千ものゾンビたちが、銀行内に侵入!かくして、銀行強盗・警官・ゾンビ集団たちの壮絶な死闘が幕を明けた…

レビュー

 銀行強盗を企てるギャング達が、何故か唐突にゾンビとの戦いに巻き込まれてしまう「フロム・ダスクティル・ドーン」テイストのブラックスプロイテーションムービー。その筋では有名なヒップホップミュージシャンが出演しているらしく、作品の随所にノリの良い軽快なラップがBGMとして挿入されている。

 ギャングらが銀行を襲撃するまでの前半部分は、地味なクライムサスペンスといった趣であるが、ゾンビの集団が銀行を包囲しだすと物語は一変し、ゾンビ映画お約束の籠城ものへと移行する。本作に登場するゾンビは新月の日に現れ、弱点が頭ではなく心臓という設定。つまりゾンビというよりは吸血鬼なのだが、集団で全力疾走するわピョンピョン跳ねるわのハシャギッぷりは新世代ゾンビ映画の影響を存分に受けている様子。また、ゾンビと日々戦い続ける謎のハンターや正義感の強い婦人警官など、ギャングと共に共闘する脇役たちが個性的なのも物語を盛り上げていて良い。

 たが、最大の見せ場である筈のラスト、雪崩れ込んできたゾンビの大群との死闘は呆気にとられるほどアッサリと終わる。生存者らは特にこれといった苦戦もせず、ゾンビの心臓を的確に撃ち抜き、弾が切れたら肉弾戦!脛当てを装着した腕をゾンビに噛ませた隙にナイフで急所を一突き!流れ作業の如くテキパキとゾンビの群れ群れを千切っては投げ千切っては投げ!そんなことを繰り返している内にあっという間にゾンビを殲滅してしまう。そんなに強いんなら籠城しないで最初から戦えよ!と思ったのは私だけではあるまい。

 

  ゾンビに囲まれて大ピンチ!かと思いきや…

 

大した危機もなくアッサリと殲滅。緊張感ナシ

 

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