AVP2
エイリアンズvsプレデター

監督:ザ・ブラザーズ・ストラウス

脚本:シェーン・サラーノ

出演: スティーブン・パスカル、レイコ・エイルスワース、
ジョン・オーティス、ジョニー・ルイス

ストーリー

 南極での死闘を終え帰路につくプレデターの宇宙船の艦内、そこにはすでに次なる戦いの火種が生じていた。1体のプレデターに寄生して誕生したエイリアンの幼体、それは両者のDNAを併せ持つ究極の殺戮マシーン“プレデリアン”へと成長し、プレデターたちを次々と惨殺。コントロール不能となった宇宙船は、なんとアメリカのコロラド州の森に墜落する!獲物を求めて艦外へ飛び出したエイリアンたちを駆除するべく、ニュー・プレデター“ザ・クリーナー”も上陸し、人類を巻き込んだ壮絶なバトルが始まった!

レビュー

 南極遺跡からコロラド州の片田舎へと舞台を移した続編。前作のラストシーンで登場したプレデター+エイリアンの混合種プレデリアンと、それを追うエリートプレデター ザ・クリーナーの戦いを主軸に、両者のハタ迷惑な戦いに巻き込まれて、全然状況が把握出来ずに次々と安い命を散らしてく気の毒な町の住民らの姿を描いた作品。

 タイトルに「エイリアン“ズ”」とある通り、無数のエイリアン、母と娘に装甲車といった、作品の随所に「エイリアン2(原題エイリアンズ)」を彷彿とさせる展開が散りばめられているのも特徴で、とにかく監督は俺流「エイリアン2」を作りたくて必死だったのだろう。だが、前作の弱点であった人間サイドの描写の薄さ・個性の無さは払拭できたどころか更に悪化してしまい、冗談抜きで何の為に存在しているのか分からないキャラクターが大半。「エイリアン2」のニュートに相当するポジションの少女に「ダーク・ウォーター」で感動的な名演を見せたアリエル・ゲイドを配役したのは良いが、どういうわけか彼女は「宇宙戦争」のダコタ・ファニングばりにギャーギャー叫んでるだけ。俳優の無駄遣いとはこういうことを言うのだろう。

 だが、クリーチャーサイドの残忍さは前作を凌駕しており、前作でヒロインと肩並べてダッシュしていたプレデターも本作では人間なんて知らねえよとばかりにジェノサイド。狩りの邪魔をするヤツは問答無用でプラズマキャノンだし、エイリアンを目掛けて投げた手裏剣が誤爆して金髪美女の胴体を切断しても知らんぷり。エイリアンも子供の小さな胸をチェストバスターで突き破るし、新種のプレデリアンも、妊婦は襲うわ新生児は食うわの大はしゃぎ。前作よりもグロテスクで悪趣味なシーンが多いのは個人的に大歓迎なのだが、如何せんDVDだと画面が暗過ぎて何が何やらサッパリ分からないのは本当に勘弁して欲しい。20世紀FOXさんは、早急に明るさを再調整した「AVP2 エイリアンズvsプレデター 2.22」を作ってください。

 

 

少女や装甲車など、「エイリアン2」を意識した内容

 

 

妊婦でもお構いなし!超鬼畜モンスター・プレデリアン

 

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