スターシップ・トゥルーパーズ

監督:ポール・バーホーベン

脚本:エド・ニューマイヤー

原作:ロバート・A・ハインライン

出演:キャスパー・ヴァン・ディーン、ディナ・メイヤー、
デニース・リチャーズ、ジェイク・ビジー

ストーリー

 時は未来。ハイスクールを卒業したジョニー・リコは地球連邦軍に志願し、機動歩兵隊に配属される。折しも、巨大昆虫型エイリアン=バグズが地球に攻撃を仕掛けてきた。反撃すべく敵の母星に上陸した彼らを待ち受けていたのは、地平線を埋め尽くす途方もない数のバグ軍団だった!

レビュー

 ロバート・A・ハインライン著「宇宙の戦士」の実写映画化。原作はあの「機動戦士ガンダム」の元ネタになったことでも有名だが、映画を監督したのがオランダの大変態ポール・バーホーベンだったので、ガンキャノンテイストが素敵だった原作のパワードスーツの存在はスルーされ、生身剥き出しの歩兵達が怒涛の勢いでバグ軍団に惨殺される様を2時間延々と描く壮大なバカ映画になってしまった。右翼的思想が特徴だった原作の内容も思いっきり茶化し、登場する軍人が全員バカだったり、物語の随所に明らかに悪ノリして作った過剰なプロパガンダ映像を挿入したりと、米国大統領の会見中に靴を放り投げるかのような過激な作風が大変魅力的。

 バグの犠牲になる歩兵達の描写もドン引きするぐらいグロく、生首が飛ぶことなどは朝飯前。八つ裂きにされてポップコーンみたいに人体が弾け飛ぶ描写があったり、頭にストロー状の口吻をブッ刺さされ、生きたまま脳味噌を吸われたりする。物語を鮮血で彩る過剰なスプラッターシーンの数々は、「機動戦士ガンダム」の元ネタということで期待に胸を膨らませて鑑賞した少年達の心に深いトラウマを残す結果になったのかどうかは知らないが、個人的にあの原作は何が面白いのかサッパリ分からなかったので、こういった路線変更は個人的に大歓迎であったと声を大にして言いたい。

 また、本作はバカ映画の癖にCGのクオリティが異様に高く、宇宙艦隊がバグのブラズマ攻撃で大破する場面などは、公開から10年以上経った今でも、その驚異的なビジュアルに思わず圧倒される。97年のアカデミー賞視覚効果賞にノミネートされたのも納得の出来である。

 

バグ軍団vs生身の歩兵!さっさと空爆しろよ!

 

 

子供たちが愉快に虫を踏み殺すプロパガンダ映像

 

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